メイン・テーマのレビュー・感想・評価
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桃井かおりさん VS 薬師丸ひろ子さん
BSの放送を録画したものを字幕付きで視聴しました。
19歳の小笠原しぶき(薬師丸ひろ子)は、ほぼいつもカチューシャをしています。寝起きシーンと後半は、ほぼカチューシャを外しています。個人的にカチューシャのキャラクターと言えば、『ときめきメモリアル』という昔のテレビゲームに登場するヒロインを思い出します。
メイン・キャストの女性がもう一人いて、薬師丸ひろ子さんと交互に映し出される歌手を演じる桃井かおりさん、ジャズを歌う姿がかっこいいです。タバコも似合います。ファッションも独特で素敵です。薬師丸ひろ子さんも独特な声で魅力的ですが、桃井かおりさんの話し方も独特で魅力的です。
野村宏伸さんについては触れないでおきましょう。
少しだけですが、サンタクロースも登場します。
BGMは、当時の流行なのかシンセを多用していて、今聞くと古さが新鮮で刺激的でもあります。
全体的に懐かしさを楽しめる人向けで、ステージで手品をしたりバンド演奏もあり、ロケ地も多彩で、残念ながらカメラワークは良くありませんが、リアルな当時の空氣を感じられる映像に、ストーリーそっちのけで釘付けになりました。
主題歌は良いですね。
薬師丸ひろ子の主演映画自体初めて観ました。原作者の小説は大体内容が薄いことは知ってましたが、それにしても、、と言うのが感想。出演者の棒っぷり(特に野村さん)は凄すぎて逆に新鮮でした。中学生の文化祭でももう少しまともでは?
当時は薬師丸ひろ子を愛でるのが目的だったのでしょうが、このレベルの映画がそこそこヒットしたのも時代のせいかな。
二十歳ってこんなもの
幼稚園の先生(薬師丸ひろ子)は若き手品師(野村宏伸)と出会い、惹かれ合うものを感じる。
二人は沖縄でじゃれ合うような喧嘩を繰り返し・・・。
二十歳ってまだ何にも知らなかったような。
まるで夢を見ている気分
他のレビュワーが評していたように、この映画が何を言わんとしているのかはわからない。だから、冒頭はありふれた(純愛)ラブストーリーであるかのような印象を受けた。しかし、同列に評するべきではない。たとえるならば、夢を見ているような感覚である。それは、時代性を反映した演出がそうさせているのだろう。昭和を知らない私にとっては、新鮮に思えた。令和後半のモーテル前でのバカ騒ぎは、渋谷のハロウィンを彷彿とさせるが、それよりも狂気じみていて、それこそ変な夢を見ているようだった。もちろん時代性だけがそうさせているのではなく、作品の舞台となった沖縄の情景もまた非日常感を演出していた。他のレビュワーからは酷評されているようだったが、面白く鑑賞した。
愛ってよく分からないけど… 分からないのはこの映画。一体私は何を見...
愛ってよく分からないけど…
分からないのはこの映画。一体私は何を見せられているんだ?
桃井かおりの歌なんか聞きたくないし、野村宏伸はじめ出てくる役者はほぼ素人ばかり。太田裕美、めまいがしそうでした(笑)
薬師丸ひろ子がお好きな方のみどうぞ。
J:COM版鑑賞
なぜか森田芳光作品は自分には合わない・・・
撮影の遊び心はわかる。沖縄で「モーテル行くぞ」といきがっていた健の4WDがあっという間に坂の上に到着するというマジックが素晴らしい。
ストーリーは最悪。なぜか沖縄へと集結するのも面白くないし。というより、売れている薬師丸ひろ子を魅力的に撮っていればいいと開き直りさえ感じさせる。とにかく感情線さえ上手くかみ合っていれば問題ないのだが、登場人物は皆宇宙人のよう。一応、妻子ある男の御前崎の心理状態はわかるが、他が不明なのだ。しぶきの心も最初はわからない。いつの間に幼稚園の先生を辞めていたのかもわからないし、大阪の御前崎の家にまで押しかける気持ちもわからない。ちょっとくらい好きなだけで行くもんなのかね?まぁ、健の心は大人の歌手・伊勢雅世子(桃井かおり)にフラッと傾いたり、しぶきと結ばれたかったりと地に足がつかないのは当然かもしれない・・・
まぁ、片岡義男の作品自体もスタイリッシュなところがもてはやされただけで、中味のない小説だと想像するが、ネットで調べると、全く原作にないストーリーだということだった。
トレンディードラマの始祖だったのかも知れません
の・ようなもの直線的な延長線上にあると思います
物語に特段の意味は有りません
表面的には全くつまらない
何の意味も意義も無い、そう断じてしまう
それも無理はないかも知れません
強いて言えば、薬師丸ひろ子の20歳誕生日記念の映画であるぐらいでしょうか?
ならば彼女のファンでなければ本作の価値など無いのでしょうか?
公開から36年もの年月が経って、改めて本作を観るとバブルに向けて立ち上がっていく当時の空気感が立ち込めているのを感じます
お洒落な大人の関係、沖縄のリゾート
今はインターコンチネンタルになっている万座ビーチホテル
サーフポイントの情報を伝えるFMラジオ
ジャズクラブと不倫の大人の素敵な男女
4WDと背伸びしている若者カップル
エンドロールに流れる垢抜けたフュージョンミュージック
どれもこれも今なら陳腐かも知れません
でも当時は全て目新しいものばかりだったのです
背伸びした憧れの世界だったのです
トレンディードラマの始祖だったのかも知れません
本作より前にこのようなお洒落さを全面的に押し出している映画は無かったと思います
そこに本作の革新性と意味と意義があるのでは無いでしょうか?
青春の気恥ずかしい思い出が蘇ってきました
35年前⁉︎
私が10歳の時に上映された作品ですが、角川映画好きなおませな少女だったので、凄く鮮明に覚えてます。というか、「メイン・テーマ」の角川フィルムストーリーを持っていたので未鑑賞でも内容は全て把握してます。そして35年後に満を持して鑑賞。バブル直前のふわふわした言いようのないゆるい空気。生活感無さすぎ。沖縄のローカル色が強くて好き。今と言葉遣いが違い過ぎる。モーテルって。
沖縄観光も大型ホテルもA&Wもオープンカフェもオシャレな不倫も、なんかこれから日本が超消費生活に向けて走り出すのがよく分かった作品で興味深かったです。
脚本、演出、キャストとも実験的な要素が多く、前半は辟易したが徐々に...
脚本、演出、キャストとも実験的な要素が多く、前半は辟易したが徐々に慣れていった。面白くはないんだけどなんだろう、何故か憎めないんだよ。謎のインサートやパロディやモーテル前での賑やかしなどいかにも80年代って感じでしょうもないのだが、その軽薄さ、おバカさ、意味のなさ、まさにマジックのように連発される小細工が、なんだかひとりの少女が大人の女性へ変わりゆくもどかしい気分とマッチしてて爽やかな余韻を残す。ラストのバルコニーに風船が飛ぶヘリ上空からのロングショットなど「ああ、こういう映画があってもいいな」と思わせる。ただ、重ねて言うが面白くは、ない笑。
それにしても薬師丸ひろ子は名優と絡ませると本当に魅力が引き出る。桃井かおりとコーヒーを飲むとこ、正反対なタイプのような二人が並ばせると存外しっくりきて好きなシーンだ。またそのあと桃井のアドバイス通りに背伸びしてセクシーさを出そうとする場面など天才的にかわいい。しかし男性陣はミスキャストと言わざるを得ない。
軽いノリの映画だけれど、そのノリが面白い
「どうして誕生日分かったの?」「マジックさ」・・・この軽いノリ、好きです。一部のベテランを除いて、出演者の演技が学芸会レベルで、監督がそれを狙ってたのかもしれませんが、かえってこの映画の雰囲気に合っています。
いかにも初期の森田芳光監督らしい作品で、ちょっと軽すぎて好き嫌いは分かれると思いますが、私にとってはその軽さが好きで、彼の作品の中ではいちばん気に入っています。また、同時に薬師丸ひろ子の主演映画の中でもいちばん好きです。
突然の雨の中、知らない人が車の荷台に傘を放りこんでくれたり、彼女が落ち込んだ時にラジオの気象情報(このころはヘクトパスカルではなくミリバール)を聞いていたり、川を隔てた電話ボックス同士で会話していたり、両親が死んだふりをしていたり等、遊び心満載で楽しいです。
タイトルに書きましたが、マジシャンの恋人が、彼女に「誕生日おめでとう」と言った時、彼女がどうしてわかったの?って聞いたら、彼が「マジックさ」と言ったり、面白すぎです。
映画公開の翌年、彼女と万座ビーチホテルに行きました。
当時の人気女優を使って一儲けをたくらむだけの粗製乱造品
総合30点 ( ストーリー:25点|キャスト:35点|演出:30点|ビジュアル:70点|音楽:50点 )
当時大人気の薬師丸ひろ子を売りにして興行収入を稼ぐべくとりあえず作られただけの恋愛作品といったところで、内容は無きに等しく演出の質も低い。系統としては「狙われた学園」の延長線上にあり、全体の水準はそれよりは多少はましという程度のもの。物語はぐたぐただし、野村宏伸の科白棒読みの演技のひどさは特に見るに堪えないし、他にいくらでも選択肢はあるだろうにこんな配役をする意味が理解できない。劇中で流れる音楽は使い方も含めて悪いのだが、最後で流れる薬師丸ひろ子の歌う「メイン・テーマ」は良くて、そこだけが褒められるところ。
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