劇場公開日 1995年1月14日

「こだわりは買う」未来は今 REXさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5こだわりは買う

2017年8月18日
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笑える

コーエン兄弟が、彼らの作品では額の大きい制作費を投じた映画。

冴えないけど純真な心を持つ男が、会社乗っ取りを画策する取締役(ポール・ニューマン)に利用される。
全編モノクロで30年代の雰囲気を醸しつつ、早い展開で飽きはしないのだが、面白いか?と言われればそうでもない。

スラップスティックコメディ要素があって、登場人物がからくりのような動きをして面白いし、巨大時計の秒針が部屋に影を落とす様子や、フラフープのネーミングを協議中の影絵など、監督達の「画(え)」へのこだわりや構図はかうのだが、話そのものがそんなに面白くないんだな。

ティム・ロビンスと子どもがフラフープを無心で回している様子がなんともおかしみがあって、彼らの表情だけが印象に残った。

早口で短期な上昇志向の強い新聞記者をジェニファー・ジェーソン・リー。
感情の通わない壊れたラジオのようなキーキー演技も計算のうちなのかな。少し辟易してしまった。

REX