「溶け込むような静かな世界」ミツバチのささやき 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
溶け込むような静かな世界
1940年頃のスペインを舞台にした映画。
物語は大人の世界から離れた純朴な世界で進んでいく。
セリフはその場で語られているかのようで
風景は何十年も保存してきたかのようで
時間を感じさせないで映画の中にある。
血みどろの内戦のあと
その姿さえハッキリと記さない。
変わっているはずの世の中
変わってしまった大人の世界
それを疑いもなく真っ直ぐな眼差しで
じっと見つめていた少女もいつしか。。。
この眼差しが物語の行方を決める。
偽りのない映像。
これを詩と呼ぶのか。
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