マルメロの陽光のレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリー映画なのか、ドキュメンタリー風に撮ったのか?マドリ...
ドキュメンタリー映画なのか、ドキュメンタリー風に撮ったのか?マドリードのアトリエで画家のアントニオ・ロペス・ガルシアが描く、マルメロの樹の輝く陽光を切り取った作品。52才のエリセ監督が1992年に撮って カンヌ国際映画祭にて審査員賞と批評家協会賞のW受賞を果たした作品。
「亡き友、パコ・ソルサーノに捧げる」
"A PACO SOLORZANO , IN MEMORIAM."
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エリセの映画論?
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長編デビューから30年で僅か3本しか監督していないビクトル・エリセが有名な画家の描く果実[マルメロ]を通して自分の置かれた立場を思う存分にフイルムに焼き付けた執念の作品。
果実は日々大きくなる為に画家は納得しない、何回も何回も描き直しては遂に完成を見ずに朽ち果てていく。
映画の中でインタビューを受けるが、観ているとこの作品が画家を通して実は彼自身による映画論なのではないかと思えてくる。
映画作りは思い通りにはいかない(時折資金が無くなりビデオ映像等々)…朽ち果てた果実はやがて養分となり地に帰るが、思い通りにいかない自分の姿を朽ち果てていく果実に投影していたのだろうか?
答えは今後果たして何時公開されるのか分からない新作に期待したい。
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