「ひたすらかっこいいハードボイルド」マルタの鷹 arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
ひたすらかっこいいハードボイルド
言わずと知れたハードボイルドの傑作です。ダシール・ハメット原作。
ジョン・ヒューストン監督のデビュー作です。デビュー作でこの完成度、というのもすごいですね。
主人公サム・スペイドがかっこいいやつで、演じるボギーがまた文句なしにかっこいい。たまりません。最初は(TVでやってたのを)久米明さんの吹替えで観ました。最後にスペイドが長広舌でもう超かっこいいことを言うんです。シビれました。男だったら一度はそのセリフ言ってみたいものだ笑。
その後DVD買って字幕で観たら、このセリフは字幕でははしょられていて全然つまんない(英語が聞き取れないから泣)。シビれない笑。私はたいていの映画は字幕で見る主義ですが、この映画に限っては英語が堪能でない方は吹替えで見ることをお薦めします。そういう、字幕ではニュアンスを伝えきれない映画って結構あるんでしょうね。DVDとか、吹替えがないんだよな(泣)。メーカーさん、吹替え付きのバージョンを出してください。
トリビア: 最後にスペイドが「(マルタの鷹とは)なんなんだ?」と問われて「夢が詰まっているのさ(stuff that dreams are made of)」と答えるんです。これはハメット(あるいは脚本家)の創作で、これまたかっこいいセリフだ、と思うんですが(多分アメリカ人もほとんどがそう思ってるんじゃないかと推測しています笑)、実はシェイクスピアのテンペストのセリフのもじりです。
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