「虹の儚い美しさ」真夜中の虹 ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
虹の儚い美しさ
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邦題の『真夜中の虹』というの、山田洋次かよ!と思うのだが、あながち間違っていない感興かもと思う。ある種の真面目というか実直さ故にアウトサイダーに置かれる人間の一瞬の救済。洋次感ある。/北欧から南米へ、緯度を正反対にしたとて苦労は見えているようなものだが、同じ苦労なら新天地へという気分は分かる。フィンランドでは追われる身であるし。/終盤、車の幌が閉まるところはよかったなあ。シリアスな場面でコミカルなことが起きるのが人生という感じもするし、あれがちゃんと“棺”になるのも区切り・別れ(父や同志、故郷との)の象徴という感じがした。
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