「ベルエポックの時代のパリを見事に再現」赤い風車 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
ベルエポックの時代のパリを見事に再現
1890年から物語は始まり、1901年のロートレックの死を持って終わります
正にベルエポックの時代です
モンマルトルのカフェ、そして題名の赤い風車のある超有名なムーランルージュの当時の猥雑な有り様が見事に映像で再現されています
そして彼と親交のあったアンデパンダンに集うこの時代の新印象派の芸術家達の理屈っぽさも描かれます
有名なムーランルージュの歌や、あの今では運動会の音楽として知られるラインダンスの音楽も見せ場として序盤にたっぷり堪能できます
ロートレックの破滅型の人生を描くだけでなく、このムーランルージュを取り巻く人々をしっかりと描いてあり、ベルエポックそのものを通してロートレックの人生を描いています
流石はジョン・ヒューストン監督でロートレックの愛憎とその背景、時代の有り様を手際よく絡めてまとめ上げています
彼の作品が好きな方にはマストの映画であるとおもいます
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