「さりげない名作」魔女の宅急便(1989) ヴァルさんの映画レビュー(感想・評価)
さりげない名作
子供の頃以来、久しぶりに鑑賞しましたが、何度見ても良いものは良いですね。
もうだいぶ内容を忘れているかと思いましたが、全て記憶の底に残っていて、あの頃の感動が自然と蘇ってきましたよ。
それプラス、当時はキキと等身大の目線で楽しんだだけだったのが、今では大人側から見た目線でも楽しめたりと・・・名作って本当に色褪せないものだし、色々な楽しみ方があるものなんだなと、感慨深い思いで一杯になりました。
とは言え、他の名作と言われるジブリ映画と比べれば、少々趣が異なると言うか、とにかくシンプルな内容になっていましたよね。
まあ言ってみれば魔女修行している様子を描いただけの映画ですから、冷静に考えれば名作と言うには程遠い内容な気もするのですが、これがどう考えても名作と思えてしまうのですから、当時の宮崎マジックは本当に凄かったなと、改めて思わされた次第です。
特にサラリと見る側に主人公が魔女と言う設定を違和感なく受け入れさせる業なんかは特筆物でしたね。
そして終わってみれば、成長して行く少女の姿に感動している自分がそこにいると。
名作であると主張しない、さりげない名作・・・久々に見て、心が洗われました!
オープニングの「ルージュの伝言」、そしてエンディングの「やさしさ包まれたなら」、ユーミンの曲なくして名作にはなり得なかったことも付け加えておきましょうか。
やさしさに包まれたなら、目に映る全てのことはメッセージって・・・映画の内容そのもののようで、じんわり余韻が残ります・・・あぁ心地良い!
実写化されるみたいですが、大丈夫なんでしょうか・・・。
コメントする