「"二十日鼠と人間"」マイ・ボディガード(1987) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5"二十日鼠と人間"

2022年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

小学生の頃に『バックドラフト』を映画館で観てスコット・グレンが好きになり主演作も少なくて地味な存在感ながら『羊たちの沈黙』ですら脇役のスコット・グレンを目当てに観たくらいに、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』や『トレーニングデイ』では共通点のあるデンゼル・ワシントンと、いまだに活躍している姿を見られると懐かしさが。

トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演の『マイ・ボディガード』より前に「燃える男」をスコット・グレンが主役で脇にはジョー・ペシにダニー・アイエロと曲者揃いでトニー・スコット版は負けずと意識してクリストファー・ウォーケンとミッキー・ロークで対抗したかと勝手な想像、物語の舞台はイタリアとメキシコの違いがあれ全く雰囲気も異なる、立ち位置不明のジョナサン・プライスの微妙な感じ!?

微笑ましく思える少女との交流を前半に描き唐突に物語が動く後半戦、ボロボロのスコット・グレンが危なげに一人で奪還する姿に大掛かりなアクションや派手な演出は控え目に最後まで劇的には映さない、ジョー・ペシがギターで弾き語る「JohnnyB.Goode」がアレンジ効きすぎで面白い。

万年 東一