マーズ・アタック!のレビュー・感想・評価
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空飛ぶ円盤、地球を襲撃す‼️
アメリカで1962年に発売されたトップス社のトレーディング・カードを原作にした、天才ティム・バートン監督による火星人侵略映画‼️昔ながらの空飛ぶ円盤が、赤い火星から三角の編隊で飛来‼️巨大な脳ミソにギョロ目、背中にボンベを背負った強烈なデザインの火星人‼️ある特定の音に弱いという、なじみ深い弱点‼️まるで「地球最後の日」のようなラスト‼️そして超豪華なオールスター・キャストが、ある者はチョイ役だったり、あっけなく殺されたり、火星人の玩具にされたりする‼️もうホントに50年代のB級SF映画の香りがプンプンしまくる痛快作ですね‼️そんな今作の世界観が生理的にOKな人には傑作だし、NOな人には駄作‼️もちろん私は超OK‼️
ティム・バートン監督、渾身のお馬鹿映画
火星人襲来はH・G・ウェルズ以来いくつものバリエーションが作られてきているのだがコミックと実写の融合、頭でっかちの骸骨人形におしゃれなガウンをまとわせた奇天烈な風体はもはや常人の理解を超えている、風体ばかりか性格最悪、やることなすことお下劣でペテン師でサディスト。対する人類代表、夫人は強気だが大統領はらしからぬ穏健派、お約束の御用学者にハト・タカ将軍たち。主役からチョイ役までこれでもかと言わんばかりの豪華キャストにワンちゃんまでお馬鹿三昧。ティム・バートン監督は功成り名も遂げて自分へのご褒美か、童心に帰って好き勝手の限りを尽くしています。自身もアニメ出身、東宝特撮の大ファンだそうで着想のヒントやゴジラ映画のワンシーンまで使ってくれています。シューティング・ゲームマニアの兄弟がシークレットサービス真っ青の大活躍、子供たちには大うけ間違いなし。一見プラスチックの水鉄砲にしか見えないが熱線銃の威力は絶大、一瞬で理科標本、お約束の核ミサイルも屁のかっぱ(定番のシールドを使わなかったのは流石)、ついに人類全滅か・・。火星人の弱点は免疫性が相場ですが、生身ではパンチで倒れるし普通に弱い、今回の落ちは音波ならぬ人の声、昔、エラ・フィッツジェラルドが声でグラスを割るCMがヒットしたのでエラのレコードかと思えば、お婆ちゃんの愛聴盤、直観的に納得できるスリム・ウィットマンのファルセット、「インディアン・ラブ・コール」。なんとも超贅沢なB級もどき映画でした。
ガーガー
大物役者が沢山出演して惜しみなくアッサリ殺されていく贅沢なSFコメディ映画。
ブラックユーモアたっぷりで、その方面が苦手な人には少しキツイ作品かもしれません。
又、古いSF映画のオマージュがタップリだそうですから、若い世代や映画観賞数の少ない人では益々楽しめる要素が無いのかもしれません。
宇宙戦争もそうですが、宇宙人が攻撃してくる目的が全く分からないって所は恐いですよね。
ふざけた映画
この映画が公開された当時はお金がなかったので映画はレンタルビデオで見る習慣になっていた、人生における映画暗黒期だった。19インチのブラウン管テレビで見たせいか、それほど好きな映画だと思わなかった。
しかし、久しぶりにwowowで放送されていたので見たら、とことんふざけた映画を作ってやるという情念が画面から放出されるような傑作だった。最近の気の抜けたようなバートン監督作品とは全く違っていて驚いた。
火星人が心無くふざけきっていて容赦なく踏み潰したくなるような憎たらしさでとてもよかった。特に女火星人が見るからに不気味なのに売春婦に慣れているせいで欲情する広報官がとても面白かった。
ホテル王の人がとても面白いので誰かと思ったらジャックニコルソンの二役だった。全然気づかなかった。
とにかく『バットマン・リターンズ』『シザーハンズ』に並ぶほどの傑作だ。
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