ボディ・ダブルのレビュー・感想・評価
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メラニー・グリフィス&フランキー・ゴーズ・トウ・ハリウッド
深く考えることも無く、さらっと鑑賞しました。大学生の時に、劇場鑑賞しましたが、レンタル店にあったので、レンタルしました。有名な俳優は、出ていません。当時 ブレイク前のメラニー・グリフィスが出ています。(ヌード披露→本人かしら?)また、フランキー・ゴーズ・トウ・ハリウッドもヒット曲「リラックス」を唄っています。鑑賞後、望遠鏡が欲しくなってしまいました。😅
デ・パルマ監督のヒッチコックファンへの挑戦状
こりゃあ確信犯です
ヒッチコックの裏窓とめまいをメインにてんこ盛りにオマージュをいれて、台詞にまで舞台恐怖症という言葉をねじ込んできます
なんだこりゃ、ヒッチコックの真似ばかりじゃん!
要はこういうのをやって遊びたかっただけじゃん
監督の自己満足じゃん
こんなの観る値打ちねえよ
そのお怒りごもっとも
そういう感想になるでしょうが、前半じっと我慢して下さい
そこまで監督がヒッチコック好きならば、殺される美女が金髪でないのは何故なんだよ!
おかしい!納得がいかない!
もちろんそうです
しかし、その疑問は後半なるほどそういうことか!となります
監督は、ヒッチコック作品はよく知っていると自認している観客に対してこう聞いています
どこまで元ネタ分かりましたか?
これ気づいてました?
ヒッチコックファンなんでしょ?って
つまり監督のヒッチコックファンへの挑戦状だったんです
この挑戦を受けて立つには、もちろんヒッチコックの作品を粗方何度も観ていないとなりません
お、このシーンはあの映画の・・・
あ、このカメラアングルはあの作品の・・・
ヒッチコックファンのお友達と一緒に観て、誰が一番元ネタを言えるかのゲームをやると盛り上がること間違い無しです
監督は、それを期待しているのだと思います
なので本作のトリックを、ビーチでのキスまでに、何故殺される美女が金髪でないのか?
それを手がかりにトリックに気がついていないと監督の勝利というゲームだったのだと思います
だってタイトルで盛大にネタバレしてあげてるのに、殺される美女が金髪でないことの意味に、なんで気づかないの?
試写会でそのキスシーンで失笑が起きたという有名な話
このようにデ・パルマ監督は、実はしてやったりと、内心ほくそ笑んでいたに違いありません
何年ヒッチコックファンやってるの?と
あのキスシーンはゲームのタイムアップのホイッスルだったのです
自分は何故金髪美女でないのか?までは気づいたのですが、タイトルがネタバレだったとはキスシーンまでに分からなかったので監督に負けてしまいました
脱帽です
このようにあなたがどれだけヒッチコック作品を愛しているかで評価が変わる作品だと思います
ヒッチコック賛歌の映画です
あとポール・トーマス・アンダーソン監督の1997年の「ブギーナイツ」と、1999年の「マグノリア」の2作品をご覧になって頂きたいと思います
ハリウッドとポルノ産業との関係性が頭に入っていると一層楽しめます
劇中、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの超特大ヒット曲「リラックス」が使われます
バンドのメンバーも登場しているのもポイント高いです
大昔、美少年多数が半裸で踊るショーパブで良く爆音で掛かっていたのを思い出しました
ライトのドギツイまでのきらめきとともに
正にバブル
♪Relax don't do it
When you want to go to it
Relax don't do it
When you want to come
猥褻すぎww
そりゃBBCとか多くの局で放送禁止になりますわ
サスペンスとしては少し無理があり過ぎる。
留守居を頼まれた部屋で、隣家を盗み見をした主人公が事件に巻き込まれる物語。
ヒッチコックの裏窓にインスパイアされた作品です。
ただ、ストーリー展開に無理があり過ぎて、サスペンスとしては評価し難い作品です。
かと言って、官能でもありませんし、ラブストーリーとも言い難い、極めて微妙な作品と感じました。
棺桶
安っぽい吸血鬼映画に出演していたジェイク。棺桶に入ってるとそのまま気絶してしまうほどの閉所恐怖症。同棲していた恋人が他の男とセックスしている現場に遭遇し、失意のままオーディションを受ける。同じく売れない役者のサム(ヘンリー)が留守番を頼まれてる豪邸にしばらく住むことになったが、覗き見できるご褒美つき・・・
追いかけて追いかけて、ホテルのエレベータで隣合わせになったりし、海岸近くのトンネルでバッグを盗んだ男に逃げられ息切れしてしまう・・・そしてキスをする二人・・・ その夜、再び望遠鏡で覗き見すると、男が彼女を襲うシーンに遭遇。見事に目撃者にさせられた。
グロリア(デボラ・シェルトン)が殺され、またもや失意のジェイク。ぼんやりとTVでポルノを見てたら、覗き見してた部屋のグロリアそっくりの腰の動き。「ホリーのハリウッド」というビデオを借り、オーディションを受けたりとホリー(グリフィス)に近づくのであった・・・そして、彼女が男に頼まれて演技したことまでつきとめるが・・・
円盤状の屋敷も印象に残るし、覗き見されていた豪邸も他の映画で見たことがあるような。とにかく、デ・パルマの敬愛するヒッチコックの『裏窓』と『めまい』をモチーフにしたミステリー。穴だらけのストーリーなんだけど、ヒッチコックのオマージュがなんとなく楽しい。
そして、クライマックスで穴に埋められるときに夢オチかと思わせるような最初の棺桶シーンへの挿入。それが見事な切り替えとなる快感。そして、演技にも一皮むけたのか、同じ映画に復帰したり・・・さらにはエンドロール時の映像がそのままボディ・ダブルの説明的なシーンとなっているのが面白い。おっぱいやエロシーンが多すぎな映画なのもしょうがないか(笑)
エンドロールが良シ
古臭くダサい演出描写を音楽も含めて発揮するのが80年代のデ・パルマのクセ!?のように感じてしまう映画全体の撮り方。
主人公の地味な変態行為、特に下着をポケットに入れるシーンは極まりない。
オープニングのB級ホラーっぽい始まり方とエンディングの撮影場面はセンス良く撮れていると思う。
ストーリーの興味心は持続されるが映像の描写が役者も合わせて古臭く感じてしまうのは頂けない。
ヒッチコックへのオマージュ? いえいえ、デ・パルマの変態気質全開の怪作!
B級映画俳優のジェイクは、知人からハリウッドにある豪邸の留守を頼まれる。望遠鏡で向かいの豪邸の美女を覗き見している内に、奇怪な事件に巻き込まれる…。
ブライアン・デ・パルマの1984年の官能サスペンス。
覗き見は「裏窓」、美女に執着する閉所恐怖症の主人公は「めまい」…言うまでもなく、デ・パルマが心酔するヒッチコックにオマージュを捧げた一作。
設定こそヒッチコックだが、中身はデ・パルマの変態気質全開の怪作。
エロエロな姿で妖艶なダンスを踊る向かいの美女。
その美女に魅せられ、ストーカーまがいに尾行する主人公。
さらには、ポルノ映画撮影現場(このシーンに流れる楽曲「リラックス」がクール!)に、あの呆然のオチ!
きっと当時は叩かれたんだろうなぁ…と思ったら、ラジー賞監督賞ノミネート。
だけど、このデ・パルマの変態節が面白い。
「スカーフェイス」「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」も勿論好きだが、何故か本作のような作品の方にこそ、より愛着を感じてしまう。
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