劇場公開日 1999年

「【”家族に無関心な父が富豪一家に惹き起こした事。そして父の不在。”今作は若きフランソワ・オゾン監督の毒気炸裂の、SM、近親相姦、同性愛テンコ盛りの不謹慎極まりないブラックコメディである。】」ホームドラマ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”家族に無関心な父が富豪一家に惹き起こした事。そして父の不在。”今作は若きフランソワ・オゾン監督の毒気炸裂の、SM、近親相姦、同性愛テンコ盛りの不謹慎極まりないブラックコメディである。】

2025年12月17日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

斬新

■フランスのある豪邸で、生物学者の主人のジャンが帰宅時に1匹のネズミを持ち帰る。それをきっかけに、さまざまな思わぬ自体が家族間及び臨時で雇った家政婦夫婦マリア&アブドゥも含めて発生する。
 息子・ニコラは突如、食事中にゲイであることを告白し、娘・ソフィは窓から飛び降りて半身不随になるのである。
 そして、妻・エレーヌはナント!息子と関係を持つようになるのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・タイトルから、ブラックである。
 それまで、がり勉で笑顔無き息子ニコラが、家政婦夫婦も加えた夕食中にゲイである事を告白し、家族がびっくりする中、アブドゥが余裕の表情でニコラの部屋に入り”運動”を教えた事から、ニコラは快活な青年になるのである。良いのかなあ・・、クスクス。

・自殺願望の或るソフィは下半身不随になるも、ボーイフレンドのダヴィッドを、犬に仕立てて、SMごっこをやるのである。ピシピシ。で、”感じないわ・・。”だってさ。

・果ては、ナント、エレーヌはナント!息子と関係を持つようになるのであるが、それを聞いた父ジャンは、無関心なのである。

・そして、ジャンが帰宅したかと思ったら、出迎えた家族に銃弾を撃ち込む‥、と言う夢を見た後に、彼は、妻が言うネズミが原因と言う言葉を信じたのか、ネズミをレンジでチンして食べるのである。ウワオ!グロイッス!

■家族が帰宅し、ジャンを探すと、ネズミになったジャンが妻に飛び掛かり、ジャンは殺されるのである。超ブラックである。
 そして、ジョンの墓の前に家族は並ぶのだが、誰も涙を流さないのである。

<今作は若きフランソワ・オゾン監督の毒気炸裂の、不謹慎極まりないブラックコメディなのである。いやあ、若きフランソワ・オゾンって、尖がっていたんだねえ、ビックリである。>

NOBU
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