劇場公開日 2025年2月7日

ブルーベルベットのレビュー・感想・評価

全34件中、1~20件目を表示

3.0踏み込んでは行けない世界の誘惑力の描き方がすごい。

2024年3月18日
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鑑賞方法:DVD/BD
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すっかん

5.0ロイ・オービソンが普通に聴けなくなるトラウマ作

2025年2月28日
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亡くなったことでまた過去作に脚光が当たっているデヴィッド・リンチだが、最初にたまたま観たのが『ブルーベルベット』だったことに感謝している。リンチらしい悪夢のような世界観、恐怖に裏打ちされた幻想譚と、セクシャルな犯罪スリラーというジャンル映画のブレンドのバランスが非常によくて、最初に『インランド・エンパイア』とかを観ていたらリンチへの扉を閉ざしてしまっていたかも知れない。

不謹慎ながら真似せずにいられないデニス・ホッパーの怪演、やたらと嘆き叫んでいるときの口の形が気になったローラ・ダーン、なにかが崩れそうな妖艶さを見せたイザベラ・ロッセリーニ、端正な顔がより違和感を呼び覚ますカイル・マクラクラン。ビジュアル的なセンスが冴えているのは当然として、キャストひとりひとりの顔が完全にリンチ的で、最高のアンサンブル映画だったと思う。

しかし本作のせいで、ロイ・オービソンを普通に聴けるようになるまで相当の時間を要した。リンチが悪い。ありがとう。

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村山章

4.5実に分かりやすい「リンチ的な映画」

2020年9月3日
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鑑賞方法:VOD

以下、自分の映画評論から抜粋です。2020年9月、久しぶりに本編を見て驚いたことには、「ツイン・ピークス」の原型が、まんまここにありました。舞台はアメリカのスモールタウン。しかも林業の町で、材木を積んだトラックが頻繁に登場します。街にはダークサイドがあって、怪しい男たちが非合法ビジネスを営んでいる。「草むらの耳」に相当するのは「打ち上げられたローラ・パーマーの死体」。どちらの案件も、捜査するのはカイル・マクラクラン。

デビッド・リンチの作るフィルムノワールは、ダークサイドとブライトサイドのギャップの激しさが特徴です。オンライン辞書に「Lynchian(リンチ的)」なる単語があって、その意味は「不気味さと平凡さのバランスがとれていること」だそうです。

その観点からすれば、「ブルーベルベット」は、実に分かりやすい「リンチ的な映画」だと言えます。

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駒井尚文|映画.com編集長

3.5切り落とされた人の耳を素手でさわれるか

2025年2月19日
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鑑賞方法:映画館

青年も女の子も歌姫もその情夫も情夫の仲間たちも、みんなどこか少しずつタガが外れていて(少しどころじゃないひともいたけど)、ぜんぶが微妙にかみあわない不安みたいなものがずっとあって、それなのになんかふんわりまとまって終わったのすごい。
ローラ・ダーンがめちゃくちゃかわいかった。
(今みると前髪すごく変だけど。そしてその男でいいのか?そのひとちょっといろいろヤバそうよ!と思ったけど)

ところで、おとうさんなんであんなに重傷だったの?
デニス・ホッパーなに吸ってたの?

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kikisava

3.5カオス

2025年2月19日
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でも比較的分かりやすかったかも。ツインピークスの原形と他の方の感想で読みたが、あーそーねー。

ワンコの水飲みシーンがいい仕事してんなーワンコ。

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Oyster Boy

3.5魅せるサスペンス

2025年2月16日
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鑑賞方法:映画館

サスペンス作品は細かな説明が入る事が多いが、本作は画で観せるサスペンス。
サスペンスだが深く考える事なく画面に見入ってしまって問題ない。
リンチ作品でサスペンスとなると難解なイメージを持ってしまうが、本作は無駄を削ぎ落としているので寧ろ普通のサスペンスよりわかりやすいのではとすら感じる。
もちろん細部を追えばいくらでも考察して楽しむ事が可能。
最後の場面のとある人物について各サイトの考察を見ると意見が分かれているのが非常に面白い。

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Kei6

4.0やはりビールはハイネケン?!

2025年2月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

デヴィッド・リンチの原点を見た気がした。飲み物の拘りとかカオス的展開とかシュールな感じとか。コンパクトにまとまっていて見やすかったですね。ほどほどなハラハラも良き良き。今回は「コーヒータイム!」と冒頭にあったので期待したのですが、ビールでしたね。ハイネケン、バドワイザーと続き、3本目はもはや忘れてしまいましたよ。アメリカで有名なんだろな。

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印刷局員

3.5なんじゃこりゃあ

2025年2月8日
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オープニングが好き過ぎて犬が口で水をバクバクバクバクってところまでを100回くらいはピンポイントでみてますね🤣
あとカオス過ぎるワケわからん展開とか最高なんだよな😵‍💫 リンチ作品の中でも相当好きな作品ですね!(最初に見た時は自分が未熟過ぎて???なにこれ面白くないって思ったのに後に面白いって評価が変わった珍しいパターンの作品でもあります。

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お主ナトゥはご存じか2.1ver.

4.0ツインピークス見ておいてよかった

2025年2月7日
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鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

コマドリ(robin)、森があるちいさな田舎町、木の伐採をする町、製材所がある町、お互いが顔見知りのような町、一見みんな穏やかに暮らしている人達。車が真夜中にセンターラインの上を走る。そこに父親が不可思議な怪我をしたために大学生の息子が里帰りして女子高生と出会い、町の暗部に入り探っていく。ツインピークスでマルホランド・ドライブ。

もしかして全部、ジェフェリーの夢だったのかも知れない。夢はネガティブなものが圧倒的に多いから。そして現実は幸せを運んでくれるコマドリがたくさん飛んでいる世界なのかも知れない。敢えて暗部を探らない方がいいのか?どうしても知りたいという欲望から人間は逃れられないのか?私にとっては、ジェフェリーの家にいる双子みたいな二人の老婦人(ジェフェリーの母と叔母?)が怖かった。二人ソファに並んで腰掛けてテレビ見ながら編み物してる。その二人は「明るい世界」に属しているようなのに、リンカーン通りは危ない所だから行ってはダメよとジェフェリーに注意する。

ツインピークスではFBIクーパーを演じているカイル・マクラクラン、この映画ではもっとずっと若い時期。彼もサンディ役のローラ・ダンも面長顔。リンチ監督自身も面長だから同じタイプの顔が好きなのかな。

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talisman

3.5デビットリンチ味!最初から詰まってた!

2024年11月28日
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鑑賞方法:VOD

エロ!バイオレンス!ビデオアート感!

ツインピークス season1, 2, Limited今年の夏全部観たけど、源流が全部詰まってた!

溢れ出る作家性よ!

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Duchamp

3.0ちょっと官能的作品が見たくなって。 おいおい、通報せーよでスタート...

2024年5月26日
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鑑賞方法:VOD

ちょっと官能的作品が見たくなって。
おいおい、通報せーよでスタート。お、美女登場、待ってました。え、こっちかよ、まあまあ、もう少しでこの美女も餌食に。
なんやねん、なんもなしかよ(笑)
ところでいったいどういうこと?
やっぱり犯人がヤバいやつで、オバハンもいかれてたってこと?
なんか期待ハズレだった(笑)

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はむひろみ

3.5あの頃

2024年5月26日
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鑑賞方法:VOD

日常に潜む現実の裂け目に出会う、みたいなことが、“そういうの流行ったよね”と懐かしい。

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ouosou

5.0さて、ホッパーは何回Fワードを口にしたでしょうかw

2024年2月12日
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鑑賞方法:VOD

アマプラで無料視聴できたので数十年ぶりに鑑賞。

デビッド・リンチの「砂の惑星デューン」に引き続き主演のカイル・マクラクラン。
その後「ツインピークス」でも主演し一時期デリンチのお気に入り俳優だったよう。

リンチの異常性を堪能できる狂気の本作だが、リンチらしく説明がなく、女性を美しく撮ろうという配慮も一切ないところが大好き。(そこだけはヴァーホーヴェンと似てるw)
無機質な部屋の色調や家具の配置などその後に「ツインピークス」でも観ることができるリンチ感。

暴力的で何かとFワード連発のフランクと立場を忘れHit me!を連呼しジェフリーとも平気で寝るドロシーは異常な性癖という点で共通しているが、ジェフリーもなかなかの人物で危ない橋を敢えて渡ろうとしたり、二股?かけたりとんでも爽やかナイスガイでしっかり狂気性を帯びている。

やはりこの世はまさに不思議なところなのだ。

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カツベン二郎

5.0不思議の国のアリス‼️

2023年7月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

楽しい

怖い

興奮

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活動写真愛好家

3.0原点の原点、ここにあり?

2023年6月24日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

 公開当時、そのセンセーショナルな内容が話題になり、私も強いインパクトを受けた記憶があり、数十年ぶりに再鑑賞。デニス・ホッパーの怪演が凄まじすぎて(あれって台本にあるんでしょうか?)か、ストーリーはまばらにしか覚えていませんでしたが、改めて観て気付きあり。
 デビッド・リンチの作品はどれもくせの強ーいカルトムービーなのですが、この映画は数年後私がどっぷりハマってしまったTVドラマシリーズ、ツインピークスの原形だったんですね。テレビという一般家庭にある媒体で(勿論アメリカでは番組は全て契約ベースなので日本とは大きく事情が違いますが)、デビッド・リンチの出来れば青少年には見せたくないようなカルトで気色悪いドラマを放映してしまうということに私は大きな衝撃を受けたことを覚えています。
 今、NetflixやHuluなどではあたりまえのように刺激の強すぎる多くのバイオレンスやカルトのTVドラマ作品が、サブスクという手段によって大衆にもひろく観られています(Breaking Badなどはハラハラして観ましたが私にはあれがギリギリの刺激度です)。ちょっと世の中この先大丈夫?とも思いたくなる今の危険なTVドラマ市場の原点がデビッド・リンチのツインピークスにあって、さらにその原点がこのブルーベルベットというこの映画にあったのではないか、と思いをめぐらした次第でした(知らんけど)。

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おまつ

4.5大傑作

2023年6月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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吉泉知彦

3.5"映画"らしい良い映画

2023年5月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

絵本のような王道のストーリーに
リンチらしさ全開の狂ったキャラクター
音楽も良く雰囲気だけを愉しむのではなく雰囲気に呑まれながら物語に没入できる感覚は心地よい

ラスト、アパートに踏み込んだジェフリーが見た光景は時間が止まったように芸術的で
そこから一瞬で状況を察するジェフリーすげぇ!となった

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ezio

4.0異質な世界への誘い

2023年3月13日
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普通の世界とそうじゃ無い世界。
その境界が崩れ、平凡な人間が巻き込まれる。
デヴィッド・リンチ監督ならではの世界観を披露し
最後まで観客をドキドキさせてくれる。

同時に世の中を引っ掻き回すに至る。
これは「美しい狂気の世界」
彼の映画の美学を知る1本だと思う。

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星組

4.0リンチ君にしては良心的

2021年12月12日
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映画界の危険人物の作品は、マルホランドみたような独りよがりもあってめんどくさいですが、これはまあまあ理解可能です。双子岳の少し前なので、ダルイ感じがすごく似てます。ホッパー君のサイコぶり、ほんとにこの人怖いですね。

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越後屋

2.0深夜向けの雰囲気

2021年11月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

青春映画にミステリーを加えたような映画ですかね。

 見舞いの帰りに草むらで「耳」を発見した主人公が警察に耳を届けるのですが、その話を聞いていた刑事の娘が同じく興味持ち、内緒で一緒に追求することになる。
 けどやっぱり彼氏いるし家にもバレたら...と、興味あるけど躊躇ぎみなのが少しイライラしたりする。

 エロイ場面は芸術なのか本能なのか!?

 今の映画に慣れてしまうと刺激が足りないかもしれませんが、効果音を控えめにすることで良い緊張感を作っています。車のエンジン、トイレ、足音、ドア等々1つ1つの動作音だけで、この手の映画は緊張感が出る、いい例だと思ったりした。
 これはデヴィッド・リンチの個性を確立した作品のようですね。

 未知な世界に一般人がハマッていく...性欲は三大欲望だしコントロールするのは難しいのかな。後半は変なシーンも少なく普通のミステリーなノリになります。自己満足、芸能人にありそう、裏社会の話とか思って個人的には退屈だったなぁ。

話が進むと、耳が誰かなんてあんまり意味ない気がするし。。。

 ミステリアスな音楽はムードあって良かったので、深夜向けの映画かと思います。

 彼氏は気の毒だな。カイル・マクラクランに乗り換えなくてもいいのにね。

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はむちん