「穴熊。」ブラック・レイン Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
穴熊。
松田優作ばかりが声高に評価されていたようにも思われる本作、改めて高倉健('14.11.10逝去)の存在の大きさを再確認。
上司とNYPDの狭間で板挟みとなる、中間管理職の悲哀。
組織に縛られ、思うように行動できない、踏み出せない、忸怩たる思い。
一歩踏み出した漢の佇まい。
ラストのハニカミ。
様々な顔の高倉健を愛でることのできる秀作。
ストーリーは単純です。が、ここに描かれている日本における集団と個の概念自体は、ややステレオタイプ的でありながら、的は外していないように思いました。
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