ブラック・サバス 恐怖!三つの顔のレビュー・感想・評価
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ボリス・カーロフの名演
ボリス・カーロフを観る為に選んだ本作。
映画ドットコムの作品ページでは解説が無かったので簡単に紹介します。
絶交した女友達からかかり続ける脅迫電話におののく女性の姿を描いた第1話「電話」、映画全体の案内役も務めるボリス・カーロフが主演する第2話「吸血ブルダラック」、悪霊の宿った指輪の恐怖を描いた第3話「一滴の水」の3話からなるホラー・オムニバス。
トルストイ、チェーホフ、モーパッサンの短編3作品を原作にしたとのことです。
私の知るトルストイとは全く違ったので困惑…(笑)トルストイはどこだー!調べたらすぐ出てきました。「吸血鬼の一族」という短編を書いていたらしく、それが2話目の原作らしいです。チェーパッサンはごめんなさい、興味無くて調べてないです。
因みに、かの有名なメタルバンド、ブラック・サバスのバンド名はこの映画のタイトルからとったらしいです。
さて、映画の方ですが、緊張感溢れる展開から目が離せない名作揃い。1話目はサスペンス色が強く、リアリティある恐怖を描き、2、3話目は直球ホラー。短編集ということもあって展開は早く、かと言って決して駆け足になってドタバタすることなくジワリジワリと怖がらせてくれます。外的刺激による恐怖だけでなく、人間の内面に潜む恐怖心も描いています。
特に2話目が素晴らしい!お目当てのボリス・カーロフ…実は私、特殊メイクをした「フランケンシュタイン」しか知らんかったのです(笑)で、最初ボリスと知らずに観て「この役者いいなぁ!」と思ったらボリス。なるほど、名俳優だ。彼が出て来た瞬間、緊迫感が爆上げ。目力で人を殺すタイプ。
3話目は幼い頃に観ていたら間違いなくトラウマ確定。不気味なお屋敷と照明が異様な世界観を作り上げています。
1話目はもう少し引き伸ばして欲しかったかなぁ。江戸川乱歩だったらもう一捻りして読者をひっくり返らせてくれる、惜しい展開でした。例えが古くてすみません…。
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