「苦しい時ほど本当の価値が分かる音楽映画にある、イギリス映画の逞しさ」ブラス! Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)
苦しい時ほど本当の価値が分かる音楽映画にある、イギリス映画の逞しさ
個性的顔立ちのピート・ポスルスウェートと若手の注目株ユアン・マクレガーが主演の音楽映画。アルバート・ホールでの演奏コンクールをクライマックスにした、社会派ドラマに音楽愛と人間愛をカクテルした厚みのあるストーリー。廃坑せざるを得ない生活苦の状況で、演奏芸術に全身全霊を捧げる指揮者の信念とそれに付いて行く楽員との深い結びつきが感動的に描かれている。イギリス映画の底力を窺わせる良心作になっている。
1998年 8月20日
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