「ハックマンの独壇場」フレンチ・コネクション2 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
ハックマンの独壇場
クリックして本文を読む
総合:75点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 65
住み慣れたニューヨークから、バーボンの注文一つにすら苦労するマルセイユへ単身渡仏。フランス警察からは完全にお荷物扱いされ、麻薬組織に拉致されヘロイン漬けにされ、とやられっ放しでいいとこなし。もっともこの場面でのハックマンの演技は素晴らしかったが、かなり精神的に追いつめられる状況ではある。その憂さを晴らすかのように、たくさんの人が宿泊しているホテルをいきなり放火するという凶行にまでおよび、こんなことで物語が成立するのかという心配が先に立ってしまう。走りに走った最後では、これまたフランスでは立派な犯罪行為である拳銃を爽快に撃ちこんで、今までの溜まりに溜まったものを一気に吐き出させてみせる。
でもやはりこれって違法だよな、相手は抵抗しようともしなかったわけだし。ハックマンの演技と演出の見事さとは裏腹に、物語は爽快とはいえ破綻している気がする。
コメントする