「蔭のある雰囲気作りだけが印象に残ったが、犯罪作品としては駄目」愛のメモリー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
蔭のある雰囲気作りだけが印象に残ったが、犯罪作品としては駄目
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総合45点 ( ストーリー:35点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
蔭のある映像と音楽が作りだす、主人公の苦悩と心の闇を表すような独特の雰囲気が印象に残る。だけど同じ事件を再現しようとしたり物語は強引なうえに、証拠を集めたり関係者をあらったりする犯罪捜査のことは一切描かれず、犯罪ものとしてはおおいに不満が残る。そもそも大きな投資をする前で金を準備しているときにうまく犯人が家に入り込んだりして事情をよく知っているようだし、これだけ内部犯を思わせる状況が揃っていれば、観ている側としても犯罪の裏側もある程度は想像もつくというものだ。二度目の犯罪は言うに及ばず。結末も、犯罪のことを何一つ解決しないまま終わっていて、これでは今後いったいどうなるのだろうか。結局描いたのは、妻子を失った主人公の長きに渡る喪失感と後悔と贖罪の気持ちだけ。これでは一つの作品として不十分で、見終わったときに満足感がありません。
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