「マクドーマンドの顔はよく働いてる!」ファーゴ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
マクドーマンドの顔はよく働いてる!
映画館で見ることができて幸せでした。広大な雪の大地、荘厳な音楽は映画館ならでは!今でもテーマ音楽のメロディーが頭の中でぐるぐる廻ってます、これも映画館ならでは!ありがとう午前十時の映画祭!町山智浩さんの「映画見る前」&「見た後」のご自分も楽しそうな解説は、地理、歴史、言語、「実話」とは?、コーエン兄弟映画の分岐点などとても面白かったです!(2022.02.04.)
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すごく面白かった!マクドーマンドの顔は本当によく働いてた。目玉をグリグリ回したり、聞き取り調査でもにこにこ笑ってyeah, yeahと相づちうつし、ユーモア入りで嫌なことはしないでと言う(ヤナギータに、隣に座るな、話すたびに首を向けなきゃいけないでしょ?)。
人物の描き方も皮肉混じりですごくよかった。変な顔の小男&大男のマルボロマンと寝た、高校中退(かな?)の女の子二人のメイクとヘアスタイルと服!誘拐される妻ジーンも、塗装は要らないと文句言う男の妻も、レストランのレジの女性も、ホテルのフロントにずらっと並んでいるスタッフも変!yeahをひたすら繰り返すし、作り笑いなのか本当にフレンドリーなのか愛想とてもいい。まともなのはマージと夫。でもよく食べてたなあ。殺人現場だから、でなくてツワリだから下向くとかも受けた!マージの部下もyeahばっかり言ってた。
アメリカの典型的な田舎風景なんだろうな。想像を越える広さと殆ど車が通らない真っ直ぐの道路と雪。食べ物はジャンク・フードばかり。マージと夫は眠る前にスナック食べながらテレビ見る(直前の場面はテレビが映らずガンガンテレビを叩いている小男のシーン。編集上手い!)。変な髪型してる妻ジーンのキッチンでの食事の準備の仕方も着てるピンクの服(電話もピンク!)も編み物もアメリカの田舎イメージ!室内のインテリアとも言えないインテリアもそう。軽い皮肉と意地悪さを感じるけど笑える。編集も凄い!職場まで昼食を持ってきてくれたマージの旦那。マージの「美味しそう!」の言葉に合わせて映るのが夫の為に買ってきたミミズ・ニョロニョロ!ミンチされてしまった小男の足(履いてたのは白い靴下でダサい)一部が見えた。笑える!
3セント切手をめぐるマージの言葉は心に沁みた。郵便料金がちょこちょこ値上がりするから1円切手が欠かせない!マージの言う通り。古い前島密の切手は退屈なのでもう止めてくれ~と思ってたら、シール式のクマちゃんの柄のが出るから楽しみにしていた。販売開始日に郵便局に行ったら「売り切れました」。夕方に行ったのが敗因だろうがガッカリして頭にきた。買ったからには使えよなー!と購入者には願います(後日、1円のクマちゃん切手シート買えました!)。3セント切手の幸せと現金沢山の不幸せ。3セント切手を私は選ぶ。
おまけ
マクドーマンド、この映画ではバッテリー交換できない役回りでした(「ノマドランド」とは異なり)。出勤するマージの為に早朝から卵焼いてくれた夫に頼んでた。笑えました💕
talismanさん、ホントに切手の話はイイですよね。
町山解説、羨ましいです。私、てっきり町山解説付きだと思って行ったら、その劇場は初日の土曜日だけ解説付きで、翌日以降は解説なしでした。2日目の日曜日に行ったんですよねぇ…ヤっちまった😢
今晩は
赤江瀑作品は2作映画化されていますが、私は原作の世界観の虜になっているので、お勧めしません・・。但し映画版「雪華葬刺し」は、原作の妖艶な世界観が濃密に有るかもしれませんね。
おはようございます。
赤江瀑は、嵌る人には思いっきり嵌りますからね・・。
お気に入りになって頂くと、嬉しいですね。今や、忘れられた作家(涙)ですから・・。
けれど、昨年春、「赤江瀑の世界」が河出書房新社から出版されたり、あの世界観が好きな人は沢山いるのだなあ・・、とも思いました。”獣林寺妖変””花夜叉殺し”・・蠱惑的、耽美的ですねえ・・。
あ、又映画と関係ないことを書いてしまった・・。