「ポジティブでなければ生きていけない。お馬鹿でなければ生きていく資格がない。この結末は映画史に残る!!」ビルとテッドの地獄旅行 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ポジティブでなければ生きていけない。お馬鹿でなければ生きていく資格がない。この結末は映画史に残る!!
お馬鹿コンビが活躍する『ビルとテッド』シリーズの第2作。
未来から送り込まれたロボットにより殺されてしまったビルとテッド。伸びる魔の手からプリンセスたちを救う為、現世へと甦るための大冒険が始まる。
テッドを演じるのは、前作から引き続きキアヌ・リーヴス。
地獄に落ちたビルとテッドが、死神と火星人を仲間に引き連れ、現世に蘇り悪のロボットと未来人をやっつける。
…脚本家がマリファナ吸いながら書いたとしか思えない、どうかしちゃっている物語です😅
しかし、この作品には溢れる愛情というかポジティブなメッセージが詰まっている。はっきりいって、これらは完成度の高い脚本だの、ウェルメイドな物語だの、オールスターキャストだのを遥かに凌ぐパワーを持っていると思う。
この圧倒的なLOVE&PEACEに心を打たれてしまって、クライマックスは結構泣きながら観賞してしまった…😭
ライターの高橋ヨシキさんが、本作のエンディングを「映画史上最高のエンディング」だと称していた。
たしかに、この映画のEDは史上最高にロックでイカしている💥🎸💥
だって、製作陣が心の底からロックの可能性、ひいては映画の可能性を信じているんだもん。
「ワイルド・スタリオンズ」の勇姿に、いやー泣いた泣いた😂
世界は一つになり、飢餓も大気汚染も解消され、戦争もなくなり、悪の未来人は若い嫁さんもらって、火星でロックコンサートを開く。
こんなバカみたいな夢物語を、どストレートに、衒いもなくぶつけてくる。
これ以上に強力なメッセージなんかあるわけねぇ!!
ビルとテッドは映画界のジョン・レノンだ!
にわかロック・ファンの立場から、ちょっと嬉しいカメオ主演だと思ったのはやっぱり「プライマス」。
この時の「プライマス」はメジャー・デビュー直後くらい。本当にまだ世間的な認知度は全くなかったんじゃないかなぁ?
レス・クレイプールが若すぎて、今の面影が全然ない😆
ビルとテッドに敗れたこの若きミュージシャンが、のちに世界最変態のベーシストへと成長する、というのも『ビルとテッド』らしくてexcelle〜nt!
映画に出てくるお馬鹿キャラって、往々にして女たらしだったり、金に汚かったり、ヤク中だったりするものなんだけど、ビルとテッドは全然違う。
前作同様、とにかく底抜けに素直で良いやつらなので、どこまでも応援したい気持ちになる。
「俺が死んだら『メガデス』のCD全部お前にやるよ。🥵」
「俺たちもう死んでるよ。🙄」
「あっ。そっか。じゃあCDはお前のもんだ😆」
「ありがとう😊」
このやり取りが好きすぎる〜💕
ビルとテッドのおバカな姿を観ていると、不幸な境遇だとか、絶対絶命のピンチだとか、そういったものをやり過ごす最高のエネルギーはポジティブ・シンキングだ、という気持ちになる。
とにかく、なんの根拠もないんだけど、なんか元気になってしまう。そんな作品です。
自分たちを殺しにきたロボットをみて、そのメタルボディに興奮してエアギターをプレイしちゃうくらいの無神経さが人間には必要なんだぜロケンロール♩♫
シネマディクトさん、コメントありがとうございます😊
このタイトルは自分でも気に入っているので嬉しいです♪
まさにこんな内容の映画なので、是非是非ご覧になってみてください!