白夜(1957)のレビュー・感想・評価
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モノクロの世界に降る雪は、とてもきれい。
原作:ドストエフスキー。
舞台を思わせる構図。
それもそのはず、すべてセットで撮影された作品。
一目で恋に落ちた男性を若い若いマルチェロ・マストロヤンニが切なく演じています。
最初に出てきた野良犬が、ラストもどこからともなく現れて、足にまとわり付いてくる、
ぐっと胸にくるシーン。
モノクロの世界に降る雪は、とてもきれい。
ただ、女性の描き方があまりにも落ち着きがなく、かわいこぶりっこで、この作品には
不釣り合いかと思いましたが。
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切ないマストロヤンニ
霧のかかったモノクローム映像。毎晩毎晩男を待ち続ける少女。1年経って気が変わらなかったら、そのときは結婚しようと言い残して下宿人は去っていったのだ。
渋い中年男のイメージがあるマストロヤンニもこの物語では頼りなさを発揮していた。待っている男がいるのか・・・しかし彼はほのかな愛を抱き、ナタリアを優しく見守る。
手紙を渡してくれと頼まれたマリオ。下宿人が帰ってこなければ自分がナタリアを愛し続ければいいのだと自分に言い聞かせて・・・ラスト10分にこの結末が収束する。下宿人を忘れさせようと説得し、ナタリアもマリアに心が傾いてゆく。
なんとも切なくさせる男マストロヤンニ。そんな男のことを思うのは妄想にすぎない!現実を見つめるんだと言ってはみたものの、現実は別にあったということか・・・
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