「またまたでとろいと刑事、ビバリーヒルズへ行く」ビバリーヒルズ・コップ2 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
またまたでとろいと刑事、ビバリーヒルズへ行く
30年ぶりとなる最新作配信前に、シリーズ再見。
何故かこの『2』はほとんど覚えちゃいない。初見だっけ…? いやでも、ブリジット・ニールセン演じる女ヴィランは覚えているんだよね…。
前作の事件以降友情を育んだボゴミル警部が撃たれ、瀕死の重体に。彼はアルファベット順に襲撃する“アルファベット強盗団”を追っていた。
ビリー&タガートは引き続き捜査しようとするが、ボゴミルと新署長はソリが合わず、担当から外され交通課に。
そんな時ニュースを聞いて、デトロイトから再びビバリーヒルズへ。カムバック、アクセル・フォーリー!
後の展開は自ずと。友の為にアクセル全開捜査開始!
『2』の注目ポイントは何と言っても、監督がトニー・スコットに。
ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマーPコンビと『トップガン』を当てたばかり。
開幕のカッコいい映像センスなどまさに。アクションも前作より迫力&見せ場増し。
『トップガン』と本作からトニー・スコットの快進撃が始まったと言えよう。本当に本当に、あまりにも惜し過ぎる人を亡くしてしまった…。
エディ・マーフィもさらにアクセル全開!
開幕、ビシッとスーツを決め、高級フェラーリを乗り回しちゃって、いきなりどうしちゃったの~!?
売れっ子になったから…? いやいや、ちゃんと捜査の一環。
マシンガン・トークも勿論。前作でも口八丁手八丁だったが、今回はさらにさらに。“宿泊先”の高級住宅は元より、タガートを“元大統領”に。
もはや口からでまかせレベル。アクセルよ、ちょっとやり過ぎ…。
やり過ぎと言うか、人格豹変しちゃったのが、ビリー。
前作では真面目でまだまだ若造って感じだったのに、自宅に銃コレクションやら観葉植物やらカメやら“スタローン”やら、クライマックスは“ランボー”ばりに銃をブッ放すは、ヤベー奴に。
タガートは今回、ビリーの抑え役…?
ボゴミルの仇を取りたかった所へ、アクセルが強力助っ人。分かっちゃいたけど、アクセルの無鉄砲さに唖然…。
だけどアクセルに振り回されてるように見えて、今回二人も結構無茶やってる。
先述の通りブリジット・ニールセンのインパクト。
より本格刑事アクションに。
アクセルとビリー&タガートのトリオが大活躍!
友情育んでいく過程や前作のとことん楽しい軽妙さがちと失われ、ちょっと暴走し過ぎの感もあるが、面白さは引き続き。
ボゴミルは一命を取り留め、晴れて署長に昇進。今回も粋な嘘で和気あいあいと。
あのテーマ曲と共にノッてしまうのだ。
このままアクセル全開で飛ばして欲しかったのだが…
90年代に入りエディが不調に。それは三度この名物刑事に扮しても払拭する事が出来なかった。