劇場公開日 2001年3月17日

「脱出劇」羊たちの沈黙 naokiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0脱出劇

2025年7月26日
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鑑賞方法:映画館

驚く

斬新

はい、ここでも警察は何の役にも立ちませんでした。この映画の肝はレクター博士の脱出シーンですね。
私このシーン観て「ターミネーター2」を思い出しました。重装備の警備態勢をかいくぐって見事に脱出。
J・キャメロン監督の演出による
「はーい警察の皆さん、シュワちゃん達を上手く逃がしてあげてね〜」
警察は刺身のツマでしかないのか・・・
「羊たちの沈黙」が「ターミネーター2」より先に作られたのか、まぁ分かりませんが。
本作品のJ•デミ監督とJ・キャメロン監督は共にロジャー・コーマン監督の門下生(「いかにして私は1セントの赤字を出さずに制作できたか」←そのようなタイトルな本)まぁテーマより低予算を得意としたB級映画監督です。もう一人の門下生がF・コッポラ監督で門下生3人ともアカデミー賞に輝いて凄いですね。
デミ監督は「ストップ・メイキング・センス」のリバイバルIMAXで意識し、日本未公開の「愛されちゃってマフィア(ミッシェル・ファイヤー主演)」を最近観て、とても好きな監督の一人となりました。ちなみに「愛されちゃって」の撮影監督はタク・フジモトで本作品の撮影監督でもあります。
今回、午前十時の映画祭で鑑賞する事ができ感銘を受けました。それほどグロい内容にならずにジョディ・フォスターやアンソニー・ホプキンス共に良かったです。ジョディ演じるクラリスのアップを多用したカットはC・T・ドライヤー監督の「裁かれるジャンヌ」を想起させます。ホプキンスの眼力が凄い。この人ほど上手くて役を楽しんでる俳優さんはいないんじゃないでしょうか。前に映画館でホラー映画特集の一本に「マジック(ホプキンスが若い!)」を見逃したのは悔やまれます。
クラリスが犯人のアジトを探しあてるくだりは、もう少し説明が欲しかったような・・・まぁ原作読めば分かるのかな?蛾がキーポイントですよね。
ラストにちらっと出てきたアイツ!?
チーン、なむなむ(ー人ー)
R・スコット監督が続編作ったみたいですが「ハンニバル」まぁ、それはどうなんでしょうかね。
あと音楽に関してJ・S・バッハの「ゴルドベルグ変奏曲」の使い方が心憎いです。

naoki
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