「仔羊の啼く夜…サイコ・スリラーの金字塔!」羊たちの沈黙 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
仔羊の啼く夜…サイコ・スリラーの金字塔!
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ハンニバル・レクター・シリーズ第1作。
第64回アカデミー賞作品賞受賞作。
GYAO!で鑑賞(吹替)。
原作(新訳版)は既読。
本作をオマージュした作品は多く観ましたが、本家本元初鑑賞。金字塔なだけあって、不気味さの演出が巧みでした。
特にクライマックスのバッファロウ・ビルのアジトでの死闘は緊迫感漲るアクションシーンで、思わず手に汗握りました。
アンソニー・ホプキンスの怪演が本作の白眉であることは疑いようがありません。クラリスとの対峙における精神的圧迫感は迫力があったし、狂気の宿る眼差しは、完全に頭のイカれたシリアルキラーのそれとは異なり、精緻な頭脳に起因する聡明さが滲み出ていて、一筋縄ではいかないハンニバル・レクターと云う人物を体現する見事な演技だと思いました。
レクターと対決し、連続猟奇殺人の解明に挑むクラリスを演じたジョディ・フォスターも、数々の演技賞を受賞するのも納得な名演。男性優位の組織において色眼鏡で見られながらも仕事に肉薄していく姿は本当に力強く、議員の娘を救出することで幼少期のトラウマを克服するラストも鮮やかでした。
※修正(2024/03/23)
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