「小気味いいリズムで進む希望の物語」パラダイスの夕暮れ komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
小気味いいリズムで進む希望の物語
アキ・カウリスマキ監督の作品を見たのは今回が初めて。演技に、ためや間がなく余韻もない。短く極めてストレートなセリフとともに、小気味よく話が進んでいく。だんだんとこのリズムが癖になってくる
無表情で愛想もないが、徐々に可笑しさや愛嬌を感じてくるから不思議。どのシーンか忘れたが、ヒロインが微かに笑みを浮かべかけた表情がドキリとするほど美しく見えた。
自分がイメージするフィンランドとは全く異なる情景だったが、素朴に生きる市井の人々に対するエールのような作品に思えた。
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最後に流れる曲が、演歌のように聞こえてしまったのは、二人の幸せな未来をイメージできなかったからだろうか…
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