「レッド・ツェッペリン」バッド・チューニング kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
レッド・ツェッペリン
男は尻叩きで、女はホットドッグのようにマスタードとケチャップなどをかけられ奴隷のような扱いを受ける洗礼の儀式。教師たち、世間でさえ黙認の事実。かなり軍隊の影響を受けているような保守的な雰囲気だ。
76年の物語。しかも自分が高校へ入った頃とほぼ同年代。聞いてた音楽も同じアメリカンロックだ。このリンクレイター監督は原曲をそのまま惜しげもなく使う。こりゃかなり懐かしいぞ!音楽聞いてるだけでもいい。内容なんてほとんどない。『アメリカン・グラフティ』と同じで一晩の物語。時代的にはアメリカ独立200周年記念で盛りあがっている年だ。
劇中の言葉にあったように“激動”の60年代、“失望”の70年代。日本でも“シラケ世代”という言葉が流行したように、アメリカでもベトナム反戦運動が終わって、若者の間には虚無感が蔓延していたことが覗われる。80年代が“過激”で表現されるということを言い当てるのはまるで預言者だ(笑)
エアロスミス、ディープ・パープル、キッスと有名曲のオンパレードだったが、タイトルはレッド・ツェッペリンの曲。しかし聞くことができない・・・
マシュー・マコノヒーがなぜか大学生役で登場。ベン・アフレックも尻叩きのチョイ役。
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