「一番好きなキャットウーマンはコレ!」バットマン リターンズ アイダホさんの映画レビュー(感想・評価)
一番好きなキャットウーマンはコレ!
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近年のリアルなバットマンもいいんだが、このゴシックホラーというか非現実と現実が交じり合ったようなゴッサムシティ、そこに現れる「怪人」たち、切ないいうな狂気をはらんだようなBGM……どこか退廃的な雰囲気を感じさせるバットマンもやはりいい。
前作のジャックニコルソンのジョーカーも大好きなんだが、この作品のキャットウーマンに心をガッチリ捕まれてしまった
これは個人的な好み、性癖のようなものだけれど、ヒーロー映画で一番心が躍るのはやはりヒーローの「変身」
トニースタークが鋼鉄を叩いてスーツを作り上げるシーン、ケースが変形しマークVを装着するシーンのような
この映画でスーツを作るのは、ヒーローというよりはヒロイン…というかダークヒーローならぬダークヒロインと表現すればいいのだろうか。
この映画で「変身」するのはセリーナ・カイル
序盤から随所に見られるセリーナ・カイルの精神的な不安定さ。現状への不満、憤り。
物語中盤、それを開放するように窮屈な子供部屋のような自室を破壊しつくし、黒いレザーコートをチョキチョキとハサミで切って縫い合わせて、猫みたいな衣装を作り上げる
そこからはもう狂気を開放するかのように暴れていく
人助けも一応する
おどおどして、髪もボサボサで、色気なんて全然感じられなかったセリーナが、二人を男を(バットマン、ペンギン)振り回す妖艶なキャットウーマンに豹変する
この「変身」が最高にイイ
破滅的な行動と言えばそれまでだが、なんかこう…最高に猫っぽい
そんなキャットウーマンが好きになった映画でした
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