バットマンのレビュー・感想・評価
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悪党と孤独と常識と闘う、優しいバットマン。
まず、すごく寛容なんです。
なんかおかしなヤツが出てきても、即悪いと決めつけずに調べて(アルフレッドが)どんな人となりか判断し、目に余る行動を見せたら対処する。
第三者から見たら、ジョーカーもバットマンも大差ない。
悲しい過去があり、バットマンという常識から言ったらおかしなコスプレをして、悪党を懲らしめてる。本当は孤独で寂しい自分。TVでイカれた見た目のジョーカーに、最初はシンパシーを感じていたのかなと感じます。
街中でジョーカーに遭遇し、ずっと見ていた描写がそれを示唆しています。
だから闘わせる為に、両親の仇エピソードが必要だったのかと。
イイ感じになった女記者との、隠れ家での会話が一番良いシーンに僕は感じました。
自分は、コスプレをして悪党を毎夜倒してる、いわば変態だと。でもこの街(ゴッサム)には必要なんだ。と打ち明けるシーン。
結局は、別にあなたがやらなくてもいいじゃない。と言われてしまいますが、、、
他のバットマンより、僕はティム・バートン、マイケル・キートンのバットマンが一番好きです。
月夜に蝙蝠と踊ったことがあるか? バートン×バットマンの化学反応に笑いが止まらねぇ!🤣🤣🎈🎈🃏
”闇の騎士”バットマンの活躍を描くアメコミヒーロー映画『バットマン』シリーズの第1作。
犯罪都市ゴッサム・シティに、蝙蝠の姿をした怪人に関する噂が持ち上がる。その調査に乗り出したカメラマンのヴィッキー・ベールは、パーティーで出会った大富豪ブルース・ウェインと恋に落ちるのだが、彼にはある秘密が…。
時を同じくして、ボスの裏切りにあい薬品タンクの中へと落下したギャングの幹部ジャック・ネーピアは正気を失い、”ジョーカー”という怪物へと変貌を遂げる…。
監督は『フランケンウィニー』『ビートルジュース』の、巨匠ティム・バートン。
大富豪ブルース・ウェイン/闇の騎士バットマンを演じるのは『ビートルジュース』の、名優マイケル・キートン。
ギャングの幹部ジャック・ネーピア/”犯罪界の道化王子”ジョーカーを演じるのは『カッコーの巣の上で』『シャイニング』の、レジェンド俳優ジャック・ニコルソン。
第62回 アカデミー賞において、美術賞を受賞!
デデデデーンデンデン!!🦇♪♪
というダニー・エルフマンのフィルムスコアが最高なバートン版『バットマン』!これを聴くだけでそうそうこれだよこれっ!!という気持ちになる。
ジマーには申し訳ないが、バットマンの劇伴という点では圧倒的にエルフマンに軍配が上がる。次点でテレビドラマ版(1966-1968)を担当したニール・ヘフティ。デデデデデデデデデバットマーン🦇♪♪
本作はバートンの長編監督作品としては第3作目。まだまだ駆け出しと言ったところなのだが、既に彼の世界観は完成している。
ゴシック調でありながらキッチュな作風。月夜をバックに屹立する摩天楼群と黙々とケムリをあげる化学工場というゴッサムのルックはディストピア的でもありサイバーパンクのようでもある。
この異様なまでに練り込まれた様式美には目が釘付け!路地裏一つとってみてもとにかく美しい…💕
作り物感全開でありながら同時に生々しい鼓動も感じる、まさにバートン節全開としか言いようがない作品であり、それがバットマンのコミックの雰囲気と完全にマッチ。原作の持つおどろおどろしくもどこか愉快な感覚を見事に再現してみせている。
このノーラン×バットマンの奇跡の化学反応こそが本作のキモであり、観るもの全てを魅了する魔力の正体なのでしょう。
本作全体に流れる怪奇映画的な風味はその後のアメコミ映画にも強く影響を与えているのだろう。特にサム・ライミが監督した『スパイダーマン』シリーズは完全にこの映画の影響の下にあると言ってよい。アメコミ×ホラーの食い合わせの良さに気がつき、それを現出させて見せたという点で、本作は映画史的に重要な作品であると言える。
本作でブルース・ウェイン/バットマンを演じるのはコメディアンとしてキャリアをスタートさせた俳優、マイケル・キートン。
当時はこのキートンの起用には批判も多かったという。実際のところ自分も初めてキートン・ウェインを観た時には「えー。イメージと違うー…🌀」と思ったものです。チャンベー世代なもので…。
正直今でもブルース・ウェインとしてはイマイチだと思っているのですが、不思議なもので彼がバットマンになるとその違和感が払拭されてバシッとハマるんですよね。キートンバットマンの完全に目がイっちゃってる感じが最高っ!!バットマンとしては歴代No.1かも!✨
対するジョーカーを演じるのはジャック・ニコルソン!
『カッコーの巣の上で』(1975)、『シャイニング』(1980)、『イーストウィックの魔女たち』(1987)と、狂人を演じ続けてきたニコルソン。クレイジーな役を演じさせればこの人の右に出る者はいない。
どう見てもジョーカーを演じるには太りすぎなんだけど、そんなことどうでもよくなるくらいに彼の演じるジョーカーはジョーカーそのもの。普段からジョーカーみたいな役ばっかやってんだからそりゃハマるわな。
余談だが、本作のジョーカーの本名はジャック。演者本人とおんなじ名前。そういえば『シャイニング』でも、イカれ親父の名前はジャックだったような…。
役者と役柄を混同してしまうのもよくないと思うが、ジャック・ニコルソンに関しては名前まで一緒なんだからそりゃ混同しちゃうのも無理ないよね💦
『スーパーマン』(1978)の成功があるとはいえ、当時におけるアメコミ映画の地位は低いものだった。B級のゲテモノくらいにしか考えられていなかったコミック映画にレジェンド中のレジェンドであるジャック・ニコルソンが出演してくれたというのは、今考えてみるとなかなか凄い。ニコルソンもジョーカーというキャラクターに魅力を感じていたということなのだろうか。
本作のジョーカーはとにかく楽しそう!プリンスの楽曲に合わせて踊りまくったり退屈な美術品に落書きしまくったりとやりたい放題!既存の価値観やルールを徹底的におちょくり破壊してゆくジョーカーには、やはり悪の魅力が詰まっている!
バートンも確実にバットマンよりもジョーカーの方に肩入れしてる。この映画を思い返してみても、頭に浮かぶのは結局ジョーカーの登場シーンばっかりなんですよね😅
そんな魅力的なジョーカーを嬉々として演じているジャック・ニコルソン。もしもジョーカーを演じているのが彼じゃなかったのなら、この映画の魅力も半減していたことだろう。ダークなのに多幸感に溢れている、本当に不思議な映画だよこれ。
バットマンとジョーカーが表裏一体な存在であることは今更言うまでもないが、本作では特にそれが顕著。
ジョーカーを生み出したのはバットマンであり、またバットマンを生み出したのはジョーカーである。この2人の存在はウロボロスの輪のような円環構造になっており、それぞれが切り離し不可能なほどに強く結びついた存在であることが示唆されている。
面白いのは、薬品タンクに落下しそうになったジャックの腕をバットマンが掴むという場面。ここ、バットマンの手が滑ってしまったのか、それとも彼が故意に手を離したのか、その答えを明確にしていないんですよね。
もしもわざと手を離したのであれば、それはヒーローにあるまじき行為だが、そもそもこの映画ってヒーロー映画じゃない。この映画で描かれているのは狂人vs狂人の縄張り争い。
不殺のヒーローというイメージのあるバットマンだが、本作ではそんな様子は微塵もない。おそらくキルカウントでいえばジョーカーに勝るとも劣らないだろう。化学工場ぶっ飛ばしてますからね。明らかにやり過ぎ…😅
光と闇の対立ではなく、闇と闇の対立。ダウナーな狂気とアッパーな狂気が覇を競っているだけで、どちらが勝とうが結局支配するの暗黒面。この意地悪さにバートンの思想、彼が人間をどう捉えているのかが表されているような気もする。
問題点はジョーカーが出ている場面は例外なく面白いが、それ以外はわりと退屈なところか。
世界観は素晴らしいのだが、もう少しバットマンのアクションが多めでも良かったのでないだろうか。
また、ヒロインであるヴィッキーがあまりにキャラとしてつまらない。ただひたすら叫んでいるだけでうるさい。
『ダークナイト』(2008)におけるヒロイン描写もかなり問題があったし、バットマンってヒロインの扱い方が難しいシリーズなのかも。
物語はコンパクトに纏まっており歪みが少ない。これは一見美点のようなのだが、主役が歪みな歪んだ存在なので物語が綺麗にまとまりすぎていると逆に違和感がある。
せっかく狂人vs狂人という物語なのに、最後は普通のヒーロー映画のように終わってしまったのはちょっと肩透かし。もっと頭のおかしな展開を見せてほしかった。
とまぁ完璧な映画だとは思わないが、その後も脈々と続く『バットマン』というフランチャイズの方向性を決定づけた、アメコミ映画のマスターピースであることは間違いない。
今のバットマンしか観たことがない観客にこそ観て欲しい一作!
※吹き替え版の出来は悪い。ブルース・ウェイン…渡辺徹/ジョーカー…デーモン小暮って、これ完全に見た目で選んだだろっ!!
吹き替えがイマイチなので字幕に切り替えたが、本作の字幕を担当しているのは戸田奈津子…。ナッチの字幕はどうも性に合わない。日本語が変なんだもん。
吹き替えもダメ字幕もダメ、まさに前門の虎、後門の狼。こういう時、ほんとに英語を真面目に勉強しておけば良かったと思う。
タイトルなし(ネタバレ)
初見。
勧善懲悪になっちまってる。
欠点はその位かな。
あと、バットマンシリーズでこの映画かこの後の映画でフルCGでバットマンを描く。それが、俳優組合からクレームが入るといった歴史がある。大昔、旧国営放送のナンタラSPECIALで話題になっていた。今ではそんなに考えなくなってしまっているようだが。しかし、実はハリウッドでは、それも一つの付帯要求として俳優組合の賃金交渉になっている事を忘れてはいけない。CGが全開になれば、俳優にとっては生活が全壊する。だから、アメリカでは、ヨーロッパほど日本アニメがヒットしない。そして、日本アニメがファンタジーにする理由は実写にしにくいから。負の連鎖何だよ。実は。
あっ!これは僕の妄想だよ。
ビジュアル特化
美術、衣装、音楽が素晴らしい。俳優陣もハマっている。コミックの映画化としてお手本を示した映画だったんだろうと思えた。
ビジュアル重視の映画でキャラクターの掘り下げ不足や行動原理など気になる部分はあった。
あと、ジョーカーの「俺は素顔を曝け出した。お前はどうだ?」という問いかけに対する答えが特に提示されずガン無視だったこと、毒ガスをばら撒いたジョーカーも災害級の悪だが、街中を戦闘機で飛行し機銃、ミサイルをブッ放すバットマンもまた災害級では?と思ってしまった。若しくは、そう言う部分も含めお互いサイコで普通じゃないだろうという提示か。
近年DCやマーベル映画などのコミック映画は数も増えて、その分ただカッコいいだけでは満足されず、クオリティもどんどんハードルが上がっているのでその基準であーだこーだ言うのもナンセンスかもしれない。
ジャックニコルソンもそうだが、個人的にはマイケルキートンがかなり良かった。
ゴッサムシティとジョーカー
シティ。ティム・バートンの描き出す世界に酔う。退廃とギャングと危うさ。街のムードとか市民の様子とかこういう舞台づくりはうまいと思う。
ジョーカーの狂気が炸裂。派手な原色や紫のスーツ、イラつくような派手な色彩と振り付け。この狂気はジャック・ニコルソンならではか? 当時も今も感動する典型的な悪者、ジョーカースタイルの土台を築いたかな。
本道から逸れるシーンを極力省き、正義と悪、バットマンとジョーカーの構図だけにして主演二人を際立たせた演出でした。
キム・ベイジンガーは全盛期かな。この作品も妖しい美しさで良かったし、満足。
ニコルソン・ジョーカーを堪能!
バットマン・シリーズ(ティム・バートン版)第1作。
WOWOWプライムで鑑賞(吹替補完版)。
原作コミックは未読。
勧善懲悪のバットマンは「ダークナイト・トリロジー」を観た後ではなんだか物足りなさを覚えてしまいましたが、ジョーカー役ジャック・ニコルソンの怪演によって、唯一無二の存在感を放つ作品になっているなと思いました。
「シャイニング」ほどでは無かったけれど、ジャック・ニコルソンってイカれた演技がめちゃくちゃ上手い。堂に入っていると云うか、「実際狂ってるのではないか?」と錯覚してしまうほど、表情や仕草から滲み出てるんですよねぇ…
バットマンですが、スーツにマンガっぽさが残っていてビミョーでした。元々がコミックだからマンガっぽくて良いのかもしれませんが、これもやはり「ダークナイト・トリロジー」を観慣れたせいなのかもしれません。でもバットモービルなどのメカニックはなかなかカッコいいなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2023/06/17:Amazon Prime Video(字幕)
※修正(2024/03/21)
…コント?
ジャックニコルソンの演技は文句の付け所がない。ヒースレジャーとはまた違った味が楽しめるが、その分他のキャラクターが薄すぎると感じる。
そして街中での毒ガス散布辺りから完全なコントになって興ざめ。
化粧品に毒混ぜた男にホイホイついてくオツムの弱い市民。
バットマンのガジェットが普通のピストルに撃ち落とされる。
確実に笑わせに来てるジョーカーの手下達。
新任の地方検事何かしろよ。
他に上げればキリがない程ツッコミどころが多い。頭空っぽにして観れば良いかな?
アメコミは全部ティムバートンで実写化すればいいのに!
というくらい好きな作品だった。
さすがの演出、美術。
バットマンがマイケルキートンなのには違和感がありまくりだが、ジャックニコルソンのジョーカーはなかなか良かった。間抜けで利己的だが、エンターテインメントを忘れていない。
しかし原作を知らないだけに色々混乱している。
まず、ノーラン版で出てきたレイチェルの存在は何だったのか。さらに今作で死んでしまった?ジョーカーだが、これも原作通りなのか。いったん原作を読んでみる必要が大いにある。
ジャックニコルソン
昔のバットマンを見た事なく鑑賞
色んな意味で新鮮でした
噂に聞くジャックニコルソンのジョーカーは
ダークナイトのヒースレジャーとはまた違った意味の強烈でした
凄くコミカルで可愛げも感じれるジョーカー何だけど凄く狂っててどこか恐怖を感じるキャラクターでした
バットマンの原作を見た事ないのですが
こっちの方が原作よりなのかな?
とにかく忘れられないキャラクターなのは間違いないです!
バットマンの方は最初っからバットマンになってて
バットマンのデザインも古さを感じる事なくカッコ良かった!
バットモービルは今作のが一番好みかも!
ダークナイト3部作とはまた違った世界観で
全作見たくなりました
You ever dance with the devil in the pale moonlight? ティム・バートン監督の元祖?バットマン
オタク監督のティム・バートンらしさが全面に出ている元祖?バットマンです。昨今のリアル思考のアメコミムービーに相反する様にコミックの世界観を再現している所が特徴ですね。レトロモダンな街並みが良くできています。
実際観たことないのですが、この作品以前のバットマンってもっと明るくコミック色が強かったのではないでしょうか?それをダークな雰囲気の映画にしたてあげたティム・バートンは、それまでのアメコミ映画の常識を覆し、そのことがアメリカでの大ヒットに繋がったのだと思われます。あ、日本ではあまりヒットしなかったみたいですが(笑)
マイケル・キートン演じるバットマンが意外と弱い!変なガジェット持ってる普通の人です。面白い事に人々から信頼を得ている正義の味方として描かれていないのが味噌ですね。立ち位置はあくまで勝手に自警団やってるおかしな金持ちです。そこがヒーローでもヒーローとして描かないティム・バートンの嗜好でしょう。「ビートルジュース」をやってたマイケル・キートンならもっとアクの強い演技もできたでしょうに、ここでは抑えています。
対するジャック・ニコルソン。もう好き勝手に暴走してます(笑)カッコ良さそうなセリフを吐いて自分に酔ってる自己顕示欲の強いジョーカー。ティム・バートン特有の薄暗い雰囲気を醸し出す作品の中で、昔ながらのいかにもアメコミな悪役をポップに、楽しそうに演じています。どうしても「ダークナイト」のヒース・レジャーと比べてしまうのですが、コミックっぽさを強調しているティム・バートン版ではジャック・ニコルソンの方が馴染んでいる感じです。でも、絶対「ダークナイト」の雰囲気には合わない。もし「ダークナイト」がこんなジョーカーだったらきっと名作にはならなかったでしょう。
きっと撮る監督に依って全く雰囲気の違う作品が出来てしまうのが、「バットマン」という素材の魅力なんでしょうね。どちらかと言うと雰囲気映画の部類に入ってしまいそうなので万人にはオススメできない、でも好きな人にはたまらない、いかにもティム・バートンな作品でした。
再鑑賞履歴
2022/3/6
最高だ
『リターンズ』がとにかく好きで、何度も見返しているのだが、1作目は2回くらいしか見てなかった。随分久しぶりに見返したらとんでもなく面白くてびっくりした。
ヒース・レジャーもよかったけど、ジャック・ニコルソンも全然違ったひょうきんなテイストですごくよかった。特にクライマックスの格闘はとことん弱く、ズルしかしてない。「メガネの人間を殴るのか」と言って丸メガネを掛けて殴られるところは最高だった。美術館の場面はもっとシャレのきいたいたずらをしていたような記憶だったが単に汚したり壊したりするだけだった。
バットマンもそれほど超人的ではないところがリアルで人間味があってよかった。敵の一番強いやつと互角くらいの強さだった。
キム・ベイジンガーも美しかった。しかし前髪が変にうねっているのは古さを感じさせ、ダサい。
プリンスの『バッドダンス』が全く掛かってなかった。美術館か、お金を撒くパレードで掛かっていたような気がしたのだが、記憶違いだったようだ。
まだヒーローとして成り立っていない。そこがいい。
まず、バットマンになる過程は思いっきり省かれている。
いきなりバットマンが登場する。
バットマン・ビギンズのように1時間だらだらとバットマンになる過程を見せられることも無いし、あの年代に制作されたのに、このスーツやアクションの技術は良かった。
まぁ、初めからバットマンなのだが、別にバットマンになってから長い時間はたっていない。なので、「ダークナイト(暗黒騎士)」とかそういうカッコいいあだ名は付いていない。そこから成長し、様々な人に「コウモリ男」から「バットマン」として称えられる(?)までの過程を描く。それが今作のメインではないか。
また、現在、原作のバットマンは「どんな悪人でも絶対に殺さないし、命に危険があっても守り抜く」がモットーのツンデレなのだが、今作は面白いくらいに人殺しをする(無双ではなく、気軽にでもない)。
ん?とは思うが、「やっちまった」という迷いが無い所が「犯罪者は死ね」という間違った正義=未熟さを引き立たせてくれる。
そして今作の監督はティム・バートン。
独創的な表現が良くできていて、さらにそこにジョーカー役のジャック・ニコルソン(シャイニングくらいしか知らないが)が加わることで、素晴らしい作品と感じられる。
とにかく素晴らしい。アクションやストーリー、悪役の犯罪行為のしょうもなさは、ヒーロー映画の中では全く色あせる気配が無い。
が、しかしだ。
問題は主役のバットマン。
いつも「バットマンにあの髪型は無いわ・・・・」とか「あの髪型でよくマスク被れるな・・・・・」と、常に髪型のことを気にしてしまう。
ただ、先ほども言ったようにジョーカーの悪役らしさ、そしてバットマンの「首が回らないから、上を向く時には背中を反らさなければならない」という萌え属性・・・・・ゲホンゲホン、まぁ、とにかくジョーカーとバットマン、どちらもコミカルで良い。
「流石ティム・バートン」な1本だと思う。
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