「『ジョニーが凱旋する時』と『人類が破滅するまでの間の博士』の話」博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『ジョニーが凱旋する時』と『人類が破滅するまでの間の博士』の話
爆撃機が氷山の上を飛ぶ。
はたと気づいた。なんとなんと、テーブル型氷山ではないか♥この氷山は北極付近には発生しない。それはさておき、
戻らぬ爆撃機の爆破目標の地図がレーダーとして映像化されている。スカンジナビア半島とインドの亜大陸や朝鮮半島は分かるのだが、朝鮮半島の東(?)にある島に中心点が表示されている。さて、つまり、日本列島だと思うが。それを踏まえると
爆弾に載って目標に突っ込むのは大日本帝国の『特攻○』
放射能の半減期を百年としているのはヒトラーの臨終の言葉『百年したらナチ○は復活する』
ピーター・セラーズの最後の演技は正に『ハイ〇ヒトラ○!』彼は『数十万人なら楽に収容♥出来るでしょう』と言う。
正にナチスの強制収容所を皮肉っている。
そして、男一人に女10人の地下生活を喜ぶジョージ・C・スコット。彼は後に『パットン大○○軍団』に出演する。その頭のタラなさが今の男社会を皮肉っている。同時に興奮したスコットさんはヒトラー見たいな態度を取る。そして、ピーター・セラーズが『総統私、歩けます』と締めくくる。アメリカの『赤狩り』等も皮肉っている。また、男は一人存在すれば、近親○姦の問題は残っても、当面の人間としての種は残ると言う理論。そして、この考えはヨーロッパの王族の古くからの考え方。それを思いっきり皮肉っている。
また、ユ○ヤ教の宗教観である『ノアの箱○』思想に対する懸念や、残れる人類を選別する方法を『コンピューターに任せる』と言った現代のIT産業に対する懸念まで言い当てているのかもしれない。
最後に賛辞したいのは、原○力を使用して、地下で生活する話までして、それを生き残る唯一無二の術としている事。この考えはアイロニーでしか無い。
あり得ない話だが凄く分かりやすくて、教訓として心に残せる話だと思った。
因みにプル〇〇ウムの半減期が2.5万年。ウラ○に至っては2億年以上。半減期って毒を振りまく期間と思って貰えば良いと思う。
さて、勇ましい音楽は『ジョニーの凱旋する時』と言う曲で日本人なら一度は聞いた事があると思う。さてさて『ジョニーは戦場へ行った』と言うダルトン・トランボの映画は、この映画の主旨を引き継いでいるのかもしれない。
副題が長いのは『○椅子の博士』の『態度』と『台詞』にこの映画の全てがあると思って過言でないからだ。私自身は演者ではないので、余り褒めたくないが、ピーター・セラーズの最後の演技は正に狂気!♥