劇場公開日 1991年10月12日

「too young...」ハートブルー SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5too young...

2024年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、映画館、TV地上波

興奮

自分がキアヌ・リーヴスという俳優を知った作品。キャスリン・ビグローが監督で、ジェームズ・キャメロンが製作総指揮というのを意識して見にいったのかどうかは覚えていませんが、アビスとかT2で既に名を馳せていたキャメロンと、当時その妻だったキャスリンの名は知っていた気がします。ただ、これを見たのは偶然というか、さぼりでふらっと映画館へ行ってたまたま上映時間が合っていたのがこの作品。そして、記憶が確かならば、越してきて初めて映画館で見た作品。場所は新宿。すでにもうその映画館はないけれど─
気持ちが乗らない状態で眺めていた画面に映し出されたのは、冒頭の迫力ある美しい海の波。なんとなくサーフィンをしているその映像は、文字通り海の波のみといっても過言ではなかったのですが、それがまたすごく良く感じてすぐに作品に引き込まれました。
そしてギラギラしたキアヌ・リーヴスと、歴代大統領のマスクをした強盗犯にますます興味がそそられていき、内容と設定も非常に面白くてエキサイティングだったので、数年間はかなりこの作品にとらわれていた気がします。やっぱ劇場での映画っていいかもと調子に乗って次に見た「イヤー・オブ・ザ・ガン」でその思いが断たれ、レンタルのみの日々へと・・・
ビデオでもDVDでも、もちろんテレビでもこの作品を見たわけですが、どんな画面であっても見るたびに、やっぱ冒頭のシーンはかなり好きだなぁという実感と、キアヌ演じるジョニー・ユタへの未熟さとパトリック・スウェイジ演じるボーディの卓越さが徐々に際立って目につくようになっていって、時を経るにつれて、キアヌ、若いな・・・いろんな意味で、という思いで作品を見終えるというのが個人的なオチとなっているような気がします。つい今しがた見たUHDでもあまりに若すぎると思ってしまいました。
刑事ものでこの作品の内容はかなりいいはずです。リメイク版も作られているということからもそのことを物語っていると思います。まぁそのXミッションは未鑑賞なんですが・・・。自分にとっては、内容もさることながら、冒頭の波、若すぎるキアヌ&狡猾なパトリック、ビグロー&キャメロン等々、それら全部が融合してもこの作品への思いなので、なんかそのイメージを壊されたくないような・・・。終わり方は決してハッピーとは言えない映画ではありますが、とにかくこの映画の全てが格好いいんです。

SH