「「プリスキン」「スネークって呼びな」」ニューヨーク1997 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「プリスキン」「スネークって呼びな」
ジョン・カーペンター監督作品。
あとはもう分かるよね?
【ストーリー】
1997年、ニューヨークは荒廃し、犯罪発生率が400%を超えた。
マンハッタン島はコンクリートの壁で封鎖され、地区一帯を「ニューヨーク刑務所」として、凶悪犯をその中に集めていた。
州政府は島をなかば放置し、内部は暴力の支配する無法地帯と化していた。
核戦争の幕引きをはかる米中ソサミットのため移動中の大統領機が、そのマンハッタン島に墜落、救出部隊が出動する。
ビーコンを追って発見した脱出ポッドは空で、事件を引きおこした犯行グループのメッセンジャーは、切り落とした大統領の指を見せる。
この墜落は、島内の囚人たちによるテロであった。
要求は、周辺の武装警備部隊の撤退。
警察本部長のホーク(リー・ヴァン・クリーフ)は、収監予定の元特殊部隊テキサスサンダー隊員の、スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)を島内に送りこみ、大統領の救出と政府の極秘資料が封入されたケースの回収を命じる。
スネークが逃げぬよう、遅効性の致死毒を注射し、22時間以内に、ミッションを完遂せよ、でなければ、お前は死ぬとおどす。
「帰ったら、お前を殺してやる」
移動用グライダーに大量の武器を積み、スネークは夜のニューヨークへと侵入した——。
懐かしくてつい見ましたけど、やっぱり面白いですね。
画面古いけど、カメラかキャラクターかストーリーがずっと動いているから、退屈しない。
スネーク役のカート・ラッセルはいい筋肉してますし、眼帯も似あっててアイコンとして優秀。
アクションも、よく見ると多くの場面で実銃使ってて迫力満点。
スコープとサプレッサ付きのMAC10とか、珍しい武器も見られます——スコープのマウント位置、そこであってる? サイトめっちゃゆれない?
冒頭の音楽、シンセサイザーのリズムとメインのメロディがちょっとズレてて、そういやカーペンター監督、このころは音楽も自前だっけと思いだしたり。
全体音が軽くて、重たい色調の画面をポップに味つけしてて、なんか監督かわいくなっちゃう。
この映画の影響ってすごくて、ゲームデザイナー小島秀夫監督の『メタルギア』または『ソリッドスネーク』のシリーズの主人公がモロに「スネーク」だし、士郎政宗も『アップルシード』の三巻のSWAT訓練シーンでまんまのキャラに、「聞いとるのかプリス!」「スネイクって呼びな」なんて会話をさせてます。
士郎政宗といえば、自身で監督したOVA「ブラックマジック・M66」のカメラワークや音楽に、ずいぶんとこの作品の影響が見られます。
続編は『エスケープ・フロム L.A』
見たはずなんですけど、記憶がまったくないんですが……。