「全てが暖かい眼差しで描かれている作品」ニュー・シネマ・パラダイス だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが暖かい眼差しで描かれている作品
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1989年製作、伊仏合作。
第二次世界大戦終結直後の地中海、シチリアの小さな村に「パラダイス座」という小さな映画館がありました。映画しか娯楽が無かった村の人々が連日押し寄せて、映画館はいつも満員。村に住む少年トトは、親の目を盗んでは映画館に通っていました。トトは村でただ一人の老齢の映写技師アルフレードと仲良くなります。トトの父親代わりのようになったアルフレード。トトはアルフレードから「映画への愛」を学んで行きます。
映画好きであれば必ず一度は観ておくべき作品だと思います。トトとアルフレードの関係や、映画館に通う常連達のキャラクター、村の建物、そして、タイトルにもなっている映画館「パラダイス座」。作品に登場する物全てが優しい目線で描かれていて、それにオーバーラップする音楽も素晴らしいです。
過去を振り返らず、未来だけを見据えて進む事も時には必要だけれども、立ち止まり、過去を振り返ることではじめて見えてくることもある。大人になり仕事で成功をおさめたトトには、一体何が残ったんでしょうか?
あまりにも有名すぎる「ラストシーン」。涙無しには観れません。本当に素晴らしい作品だと思います。
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