「☆☆☆★★★ 鑑賞直後にWikipediaを確認。 色々なエピソー...」日本の夜と霧 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 鑑賞直後にWikipediaを確認。 色々なエピソー...
☆☆☆★★★
鑑賞直後にWikipediaを確認。
色々なエピソードが残っているのだけど、如何にも〝 勢いだけで作っちゃった 〟感満載な内容には「そりゃそうだろうなあ〜」…と言った思い。
更には多くの出演者達が、「何をやってるのか分からなかった…」とあると、これはもう苦笑せざるを得ない。
内容に対して、あれこれと語れるだけオツムが良い訳ではないので辞めておきますが。個人的には結構楽しんで観てました。大島作品の中では比較的分かり易い方の部類に入るんじゃないですかねえ。少なくとも、この後に撮影した『儀式』や『紋死刑』等の作品と比較してではありますけど、、、
それにしても激しいディスカッションの連続で。それによって発生してしまう、多少(と言うか、大いにですけど)感じる違和感等の疑問点を言わせない程の迫力を生み出しているのは圧巻でした。
公開直後に浅沼刺殺事件が勃発し、直ぐに松竹は日和った為に公開中止となるのもむべなるかなと言った思いですね。
まさに、監督大島渚と共同脚本でもある石堂淑朗の、【想いの丈】のみが沸点に達したからこそ日本の映画界に産み落とされた《怪物作品》であったのでしょう。
Wikipediaを見ていて思ったのですが。脚本の石堂淑朗は後に、黒澤明に対して一貫して批判的だったのは分かるのですが。小津安二郎を絶賛していた…ってところは意外でした。
少なくとも、大島渚・篠田正浩・吉田喜重といった面々と始まった松竹ヌーベルバーグは。小津を筆頭にして生み出された、独特の大船調に対するアンチテーゼだと思っていただけに。
2022年3月15日 シネマブルースタジオ
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