何がジェーンに起ったか?のレビュー・感想・評価
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恐ろしい。憎悪、愛、嫉妬…
久しぶりにこんな恐ろしい映画。
モノトーン。
ハッピーエンドを望んでいたけど、そうはならず。ラストはシュールで悲しくて、胸が苦しい。
子ども時代に大人気だった妹ジェーンと、大人になってから大女優になった姉。
嫉妬、教育、老いること、生きていく上でもっとも辛く、でも、乗り越えなければならない苦難が全て入っている。
今、この映画を見るのは苦しく、辛い。でも目が離せない。
美しい人は一人も出ない。ストーリーと演技力で見せる秀作。1963年。
老後は一階に住まなくっちゃ!!(ーー;
50年以上前の映画なのに「新しい怖さ」があった。
ある意味、監禁物なので「気づいてあげて!」「早くしないと戻ってきちゃう!」などなどハラハラドキドキのサスペンスもあり!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
度々引き合いに出させてもらうのは申し訳ないけれどもジェーンの姿を観て、山岸涼子先生の『天人唐草』を思い出してしまった。
彼女の大人サイズの子供服と縦巻きロールの金髪、白塗りの化粧を見て男性は「若作りの化け物バーサン」と笑うかもしれないけれど、
女というのは『自分が一番綺麗だった頃のメイクとファッションをし続ける生き物』で、同性の立場としては手放しで「キモイ!怖い!」と単純には騒げない。
その代わりに、若さに対する強い執着心に目をそむけたくはなる。
「私はあそこまで酷くない……」
観る側と同じく、ジェーンの姉ブランチもそう思っていたのではないだろうか?
姉妹とも女優として栄華を極めた過去を持ちながらも妹は常軌を逸し、姉は聖人然として生きてこられた。
これは、『ジェーンが側に居てくれたからこそ』ではなかったのか?
ラストの明るい太陽の照りつける砂浜で、妹よりも「姉の抑えた演技」の方が怖かった。
なにか得体の知れない怖さを本能的に感じてしまった……
狂ったおばさん怖い
ジェーンの狂いっぷりがあまりに怖すぎるし、車で出かけて帰ってくるのが早すぎる。幼少で人生のピークを迎えてしまうことの辛さが尋常じゃなかった。ジェーンは子供のころから性格が悪すぎて、その後もまったく成長できなかった。芦田愛菜ちゃんは大丈夫だろうか。
ビーチで警官や野次馬に囲まれ、注目を浴びることで嬉しくなってつい踊り出してしまうところが悲しかった。現実と向き合えない事の恐ろしさ。
それにしてもとんでもない傑作だった。
なんて怖いんだ・・・
怖い、怖い、怖いよーーー!!
叫び出したいほど、怖い映画だったぁ。こんなに怖い映画、久しぶりだったよ。ジェーンがそこに立っている、ただそれだけでこんなに怖いなんて。ゾンビじゃないですよ、幽霊でもないですよ、ただの人なのに立ってるだけで怖いっ!
あぁ、つい感情先行でコメント書いてしまってますよ、私…
これは、本当に名作なのではないでしょうか? この怖さを際立たせるショットのひとつひとつが、完璧に計算されているように感じます。アルドリッチ、恐るべし。
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