劇場公開日 1952年4月24日

「既にこの時点で黒澤明節とも言える味わいが濃く有ります」虎の尾を踏む男達 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0既にこの時点で黒澤明節とも言える味わいが濃く有ります

2020年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見事!爽快な一作です
既にこの時点で黒澤明節とも言える味わいが濃く有ります
義経の顔をなかなか見せず、弁慶が許しを得るシーンで初めて写す計算された劇的な効果
エノケンをピエロとして配して、外形上は伝統的でありながら、西洋オペラ的な演出スタイルを施しているところは素晴らしく現代的です
終戦前後のゴタゴタの中で撮られた作品とはとても思えません

これぞ黒澤明の作品と言うべき傑作です

あき240
momokichiさんのコメント
2024年6月8日

>義経の顔をなかなか見せず、弁慶が許しを得るシーンで初めて写す計算された劇的な効果
>エノケンをピエロとして配して、外形上は伝統的でありながら、西洋オペラ的な演出スタイルを施しているところは素晴らしく現代的です

ほんとにそう。黒澤監督の演出、斬新で面白い。凄い!
貴方さまが言語化して掬っていただいたおかげで、明確に認識することができました。ありがとうございました。

momokichi