劇場公開日 1952年4月24日

「オススメして良い映画だと思う」虎の尾を踏む男達 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 オススメして良い映画だと思う

2018年1月27日
PCから投稿

興奮

知的

ストーリーなんかあってないような話だが・・・後に巨匠になる黒澤明のらしさが随所に光っている作品だと思う。演出方法はこの映画で既に完成している。演出の面白さを味わえるレベルの人にはおすすめしたい映画だ。
物語のはじめのところで山伏たちが大笑いするシーンがある。そのころのカットワークがとても面白い。このカットワークをやりたかったから、この映画を撮ったんじゃないかと思えるほどだ。それから、クライマックスのカメラワーク。黒澤はアクションの監督、すなわち激しいカメラワークの監督だというイメージがあるかもしれないが違う。アクションシーンというのは、静止したカメラがあるからこそ活きるだ。ということが、その演出でよく分かる。これは後年、椿三十郎で華やかに活用されている。

KIDOLOHKEN
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