「ネコバスの足の数が気持ち悪い」となりのトトロ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
ネコバスの足の数が気持ち悪い
88年公開作品
『風の谷のナウシカ』以降ジブリアニメほぼ全作品鑑賞済みだが唯一未鑑賞だったのがジブリの代名詞というか代表作の当作品
なぜ今までトトロだけ観なかったのか自分でもよくわからないが生理的にトトロやネコバスが嫌いだったのかもしれない
監督と脚本は『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便(1989)』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『君たちはどう生きるか』の宮崎駿
ファンタジーアニメの傑作
粗筋
東京から田舎に引っ越してきた草壁家
父と幼い娘2人
小学生のサツキとその妹メイ
母は車で30分くらい離れた病院に入院中
引っ越してきた田舎には子供だけが見える数種の生き物が棲んでいた
ある日メイが歩いて母が入院している病院に行こうとするが行方不明になってしまう
時代背景は昭和30年代らしい
オート三輪
ボンネット型のバスに女性の車掌付き
固定電話の型も古すぎ
日本の田舎
戦中終戦直後ならともかくいくら田舎とはいえカンタのような出立ちの少年がいるとは思えない
「まっくろくろすけ」とかトトロは妖怪ではないらしい
妖精の一種か
メイの声を担当した坂本千夏が良い
チョイ役でTARAKOや大谷育江
ネコバスの行き先が変わるパタパタするアレは好き
あれだけ大きく口を開けてメイを食べちゃうのではと心配してしまうが宮崎駿アニメだからもちろんそんなことはない
地味な役だしチョイ役で『北斗の拳』のようなありえないくらいのアドリブをかますわけでもないがそれでも存在感を示す千葉繁有能
彼のことだから本当は自由にやりたかったんだろうけど宮崎駿がそれを許さなかったと思う
ほっこりする
配役
メイの姉で小学生の草壁サツキに日髙のり子
サツキの妹の草壁メイに坂本千夏
サツキとメイのお父さんで大学に勤務している草壁タツオに糸井重里
サツキとメイのお母さんで病気で入院中の草壁ヤス子に島本須美
トトロに高木均
ネコバスに龍田直樹
草壁家の近所に住むカンタ(大垣勘太)に雨笠利幸
カンタのばあちゃんに北林谷栄
カンタの母に丸山裕子
カンタの父に広瀬正志
学校の先生の森山玲子に鷲尾真知子
サツキの友人のミッちゃん(ミチ子)に神代智恵
草刈り男に千葉繁
本家のおばあちゃんに鈴木れい子
農作業車を運転していた男に中村大樹
農作業車の荷台に乗っていた女(リョウ子)に水谷優子
郵便配達員に西村智博
バスの車掌に平松晶子
女の子に大谷育江
女の子にTARAKO
入院患者に石田光子