「アメリカ映画のキザでイカした言葉遊びが堪能できる」トップガン といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ映画のキザでイカした言葉遊びが堪能できる
36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』が公開されるため初めて鑑賞しました。
名前はよく聞くので、ざっくりとしたあらすじだけ知っている状態で鑑賞。
結論ですが、「とにかくキザでカッコいい映画」でした。
昔の映画ですので映像などは物足りない部分もありますしストーリーが特別優れているようにも感じられなかったのですが、全編通してダレる部分も無いしキャラクターも魅力的だし、アメリカ映画によくあるカッコいい言い回しや言葉遊びが存分に楽しめる良い映画でした。
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アメリカ海軍の戦闘機パイロットのうち、上位1%だけが入学できるエリート養成所「トップガン」。そんなエリート養成所に相棒のグース(アンソニー・エドワーズ)と共に入所することになった、抜群の腕を持つ無鉄砲なパイロットであるマーヴェリック(トム・クルーズ)の成長と恋を描く、大迫力のスカイアクション映画。
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楽しかったのは間違いないんですが、やはりこういうアクション映画はリアルタイムで映画館で鑑賞するに限ります。自宅のテレビで観てしまうと音響も映像もショボくて楽しみが半減です。先述の通り本作はストーリーが特別優れているというタイプの映画ではなく、大迫力の空中戦が売りの映画ですので、同じ映画でも映画館と自宅のテレビとでは鑑賞後の満足感は雲泥の差でしょうね。
卓越した操縦技術を持つ主人公マーヴェリックが、ライバルであるアイスマンと切磋琢磨し、教官でもあるチャーリーと恋に落ち、相棒のグースを失い、困難なミッションに挑む。戦闘機によるスカイアクション映画と聞くと戦闘シーンが多いかと勘違いしがちですが、戦闘シーンは最後の10分くらいなもので、それまではずっと仲間との友情や厳しい訓練やチャーリーとの恋愛シーンが続きます。学園部活モノのような印象を受けました。
ストーリーは悪く言えばありきたりですが、逆に言えば絶対に外さない王道。奇をてらうことなく、真っ向勝負で楽しませてくれる感じでした。観終わった後には間違いなく満足して劇場を後にできるタイプの作品です。
脚本のおかげか翻訳のおかげかは分かりませんが、劇中に登場するアメリカ映画特有の言葉遊びのようなセリフ回しも絶妙でした。魅力的なルックスとパイロットとしての実力を兼ね備えたマーヴェリックがアメリカ的な台詞を発すれば、3割増しでカッコ良く魅力的に見えます。本作が公開された後に海軍への入隊志願者が5倍になったという話もありますが、それも納得のカッコよさですね。
2022年に本作の正式な続編となる『トップガン マーヴェリック』が公開され、私も先日鑑賞してきました。続編の公開まで36年もかかってしまったのは、本作で主演を務めたトム・クルーズが質の低い続編が作られることで本作の価値が下がることを嫌がり、続編製作の権利を自ら買い取ってしまったのが原因であると言われています。続編である『トップガン マーヴェリック』は、そんな『トップガン』を愛するトム・クルーズが認めた作品と言うことで期待していましたが、期待を遥かに上回る傑作に仕上がっていました。
本作を鑑賞された方は、ぜひ続編である『トップガン マーヴェリック』もご覧ください。できることなら映画館でご覧ください。オススメです!!