特攻大作戦のレビュー・感想・評価
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12人の兵士と最後の晩餐
冒頭からガツンと噛ましてクールなオープニングクレジットの流し方(こんなの見たことなかった)で、おっ!これは面白いやつ確定映画だ!となりました。
チームを作る育てる団結する結果を出す、そして本番であらん限りの火力でぶっ放して破壊する、実に観ていて楽しいしかなくて嬉しい限りでした。
観る前は2時間半?長いか?と思っていたし、実はもっとタイトにしたほうがいいのかもとも思わないでもないですが、途中から、あっもっとずっと観ていたいやつだなとなりました。
満足。
ワグネル兵士にも個人的な事情があったのだろうとの想いには至ったが…
若い頃はこういった戦争映画も随分観て
満喫していたことを思い出す。
この作品も劇場での鑑賞時は
面白く観た記憶があり、
その後のTV放映の際にも
観直したことがあったが、
懐かしさもあり、この度のTV放映を機会に
3度目の鑑賞とした。
しかし、歳を取ってしまったためか、
昨今はこういった戦争物には
あまり面白みも感じない中、
特にこの作品では、
中盤以降の冗長に感じるエピソードや、
リアリティを感じない展開が目に付き
心躍ることも無かった。
ただ、
主人公の少佐と将軍との遣り取りと
錚々たる顔ぶれの俳優陣による
囚人の個性と彼らの事情を描くシーンは
秀逸で、それが
現在のロシアで注目されたワグネルの兵士を
想起させ、
戦争で国民を都合良く利用する権力者を
思い出させてはくれた。
戦争を題材にした娯楽群像劇
当時の泣く子も黙るツラ構え男優勢ぞろいです。
戦闘そのものよりも、そこに至る傭兵集めや訓練のシーンに力点が置かれているので戦争映画というより群像劇の趣向です。各人の描写を更に深く追うと七人の侍に近付きます。
AFIのスリル映画100に選ばれただけに良質の娯楽作でした。
目に付いた場面をピックアップ
・選ばれた12人の囚人に対し一人ずつ説明する場面は退屈だが、顔を覚える意味では必要な場面である。
・ロープでよじ登る訓練では、弱音を吐いた囚人に対し脅しの意味で銃を乱射し、ロープが少なくなっていくことに焦って登れちゃう「火事場の馬鹿力」
・一人でも反したら全員殺すという決まり事から、道具を使って脱走しようとした囚人仲間を止めに入る「妙な団結力」
・水で髭剃りされ激怒 → いや、これは大したことではないぞ!(私も時々やるぞ!苦笑)
・訓練に耐えた褒美として娼婦と一日過ごすプレゼント → 実際にあるのだろうか?
訓練中のシーンは総じて緊張感が薄く「やる気」が伝わりにくい。鍛えたところで助かる保証ないし、どうせ死刑やら終身刑やら人生が終わってるから「どうにでもなれ」という目標の無さが原因かもしれない。基本コメディで猛練習みたいな場面はなく半端に進んでいった印象。L.マーヴィンとR.ライアンの仲の悪さ・やり方に振り回されて進んでいく展開なので、戦争の重みは頭から外して観ましょう。個人的にはもっとドジで間抜けな路線にした方が笑えたかな。
実戦は100分過ぎてからですが、ギャグ的な部分はL.マーヴィンが作戦の途中、階段でコケるくらいなので前半のコメディ要素は消えてしまう。何か観てて緊張感があるのかないのか、やっぱり半端に思えてしまったけど、ラストに近付くにつれ銃の乱射や爆破シーンが増えていくので、最後の最後に緊張感が出て終わった流れでした。なので、実戦になったら頭を切り替えて観るべきでしょう。
抜群に面白い!痛快!
いやはやこれ程面白いとは!
中盤の演習シーンでの将軍の顔が素晴らしい演技
いけすかないゴマスリ大佐の鼻をあかすところは痛快そのもの
そしてクライマックスの緊迫感
入念に練られた作戦が危惧した通りある人物の行動で無茶苦茶になってからの手に汗握る展開
とにかくリー・マービンが格好いい
そしてテリー・サバラスの怪演、ブロンソンの存在感は心に残った
素晴らしい戦争アクション映画だ!
前半が間延びするが、後半はかなりの緊迫感がある
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
前半の訓練・中編の演習の参加・後半の実戦の三つに分かれる。段々と面白くなるが、前半は間延び感が否めない。もっとここを充実させないと退屈を感じるし時間が長いのでちょっと辛い。中編になると多少の緩さの中に面白みがある。
そして後半はかなり緊迫感がある。特に建物への侵入の場面は手に汗握る展開になって楽しめる。後半だけならばけっこう高得点をつけられらるが、全体としてみると標準的な点数になるる
かなり古い異色の戦争物。我々世代には懐かしい面々(刑事コジャックや...
かなり古い異色の戦争物。我々世代には懐かしい面々(刑事コジャックや、うーんマンダムとか)が多く出演、それだけでも楽しめます。
罪人たちを訓練し一人前の兵士へと鍛え上げていく前半、これが秀逸。一癖も二癖もある連中が、一致団結していく過程へまるでスポ根ドラマのよう、あらゆる世代が楽しめます。
訓練でなく本作戦に突入する後半は、一転戦争の厳しさ、惨さを感じることとなります。
現代日本人には前半部だけでいいように感じるかも。しかし戦争があまり身近でなくなっている今こそ、後半部も含めて観る必要があるのかもしれません。
ゆるかった
ナチスの基地を殲滅するための作戦がゆるく、何が目的なのかもよく分からなかった。全滅が目的なら爆弾をしかけて爆発させれば済みそうなものなのに、ドイツ人に化けて潜入したりしていた。
途中で行われる練習の戦闘も腕輪の色を勝手に変えて勝っていたのだが、果たしてそれが認められてそれで訓練として成立していたのか、気になった。
いろいろ気になるところはあったのだが、仲間がバタバタと死んで行くクライマックスは壮絶でよかった。しかしせっかく題材が面白いので本気で面白がれる作りにしてほしかった。
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