「緊張感が伝わってくる作品」逃亡者 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感が伝わってくる作品
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今夜U-NEXTで鑑賞しました。
ハリソン・フォードは名作『エアフォースワン』を彷彿とさせるピンチを、毎回すんでの所で躱し続ける中年男を演じています。
一方でトミー・リー・ジョーンズは彼を執拗に追う敏腕連邦捜査官を熱演しています。
同性から見ても双方非常に魅力的で、甲乙つけられません(笑)
連邦捜査官たちが黒人逃亡者が潜む家に押し入るシーンは、2020年3月にミネソタ州で実際に起きた射殺事件を思い出し、少し気分が悪くなりました。このシーンでは護送者から逃走した男が射殺されましたが、無実の人が警察官に射殺される事も多いのが現実のアメリカ合衆国です。
話が逸れてしまいましたが、スリリングな息を飲む展開で、中盤以降緊張が解ける事はなく、画面に釘付けになってしまいました。
不満な点は130分という長尺と、主人公に協力したのち裏切った男の存在です。「だったら最初から裏切っとけよ」と思ってしまいました。
それ以外の点は文句無しです。
30年も前の映画ですが、CGに頼る事なく魅せる映像の派手さや重厚感は今だからこそ沢山の人に観て欲しいです。
是非一度ご覧下さい!
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