デッドゾーンのレビュー・感想・評価
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彼女との縁
居眠り運転による事故に巻き込まれ、5年の昏睡状態を経て超能力を身に着けてしまう主人公。この先、果たして幸か不幸か、S.キングだから不幸の展開かな・・・そう思いながら鑑賞。
5年もの間に、結婚するつもりだった彼女が別の男と結婚してしまうのは仕方ない気もする。自分だったら5年待てるか・・意識が戻っても体調そのものが良くなるとは思えない、死ぬかもしれない、ずっとこのままかもしれない等々・・そうなると本能的に仕方ない気もする。とか考えてたら、事故の責任は私にもあると思ったのか、回復したもんだから「関係」を持つ・・・もし自分が旦那だったら仕方ないことと思えるか複雑な心境でした。
しばらくメロドラマ状態だったから再び超能力はいつなのか?と冷静に観てました。
浅い考えかもしれませんが、一度は断った警察の協力を引き受けたのは、元カノが振り向いてくれたから気持ちに余裕が生まれての行動に思えた。それなのに暗殺計画も元カノへの思いが重なる皮肉さ。せっかくいい思い出として捉え、人助けをして人生が好転してきたのに・・・。良くも悪くも彼女との縁が大きく関わる展開。
色んな人を助けたけど、結局自分は死んじゃうなんて可哀そうな人生でした。2度も死ぬ苦しみを味わうなんて・・・。
マーティン・シーンが登場してからはSFというより単なるサスペンスに思え、話の流れを結び付けるため強引に手を握る演出に感じちゃって段々つまらなくなった。スリルや盛り上がりが半端な印象。
中々出来の良い佳作
クリストファー・ウォーケンの悲しい笑顔が印象的な良い作品です。
事故で超能力を得た主人公が、その能力故におちいる苦悩を描いたスティーブンキングの小説の映画化です。
基本的には原作を良く再現していますが、ラストでグレッグが恋人サラの赤ちゃんを人質にする(原作では一般人の赤ちゃん)という改変と、尻切れトンボなのは全くいただけません。
原作にはデッドゾーンからの手紙というチャプターがあって、ジョニーの死後になぜグレッグを暗殺しようとしたのかという説明をした手紙がサラに届き、全てを知ったサラが彼の墓を訪れて悲しく微笑む彼の幻を見て終わります。
映画の唐突に終わる終わり方だと何故あんな事をしたのかサラには分からないし、彼女にとってはジョニーはただ気が狂ったとも取れてしまいます。ミストと一緒で原作の一番重要な幕引き部分を無視した、最悪な改変です。
取って付けたような色取り取りに光る核ボタンも、古いSF映画といった感じで時代を感じて安っぽくて厳しいです。
そういったこの映画の欠点を知った上で見てもらいたい映画ではあります。
予知能力
古い映画とのことでドキドキしながら鑑賞。
サイコメトラーで触れた人、物の現在未来過去を見通す主人公。
別の男性とくっついてるのに主人公に近付くヒロインにおいおいとなりつつ、そのヒロインのお相手が未来の地上を破滅させる政治家なんていう結構上手く出来すぎてるストーリーだけど結構あっさりしてて楽しかった。
けっこうよかった
サイコメトラーのクリストファー・ウォーケンがまだ若くてまだあんまり怖くない。
元恋人が人妻になっていて子どももいるのにやたらと接近してきて惑わすので、わざとやってるとしたら相当悪質だ。
主人公に家庭教師の生徒がなついてくれるのが嬉しかった。
クローネンバーグにしては癖がなくてクライマックスは盛り上がるし、結末は切なくて丁寧な構成だった。
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