デッドゾーン 劇場公開日:1987年6月
解説 教師のジョニーは恋人サラとのデートの帰りに事故に遭い、昏睡状態に。5年後、目を覚ましたジョニーには手に触れた者の未来と過去を見通す超能力が身についていた。ジョニーの能力は凄惨な殺人事件を解決に導いたが、その一方で彼自身を疲弊させていくことに。やがてジョニーは上院議員候補スティルソンにまつわる恐るべきビジョンを目の当たりにするが……。超能力者の孤独な戦いと悲劇を描いたサスペンス・スリラー。
1983年製作/100分/アメリカ 原題:The Dead Zone
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2020年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
A Cronenberg film based on Stephen King material turns out to be a wildly apt combination. A series of bizarre events led underlined by a simple future-reading premise, dissentingly a potential atomic bomb. A thriller like no other really. Walken plays a role you might not be used to seeing him as. Aged like a fine wine, but quite fresh in this nightmare political climate we live under.
2022年10月2日
Androidアプリから投稿
何の予備知識もなく見て、好きになった作品。(狂気と紙一重の)孤高の人の話。(もしかすると、ただの狂った人の話)
2021年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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居眠り運転による事故に巻き込まれ、5年の昏睡状態を経て超能力を身に着けてしまう主人公。この先、果たして幸か不幸か、S.キングだから不幸の展開かな・・・そう思いながら鑑賞。 5年もの間に、結婚するつもりだった彼女が別の男と結婚してしまうのは仕方ない気もする。自分だったら5年待てるか・・意識が戻っても体調そのものが良くなるとは思えない、死ぬかもしれない、ずっとこのままかもしれない等々・・そうなると本能的に仕方ない気もする。とか考えてたら、事故の責任は私にもあると思ったのか、回復したもんだから「関係」を持つ・・・もし自分が旦那だったら仕方ないことと思えるか複雑な心境でした。 しばらくメロドラマ状態だったから再び超能力はいつなのか?と冷静に観てました。 浅い考えかもしれませんが、一度は断った警察の協力を引き受けたのは、元カノが振り向いてくれたから気持ちに余裕が生まれての行動に思えた。それなのに暗殺計画も元カノへの思いが重なる皮肉さ。せっかくいい思い出として捉え、人助けをして人生が好転してきたのに・・・。良くも悪くも彼女との縁が大きく関わる展開。 色んな人を助けたけど、結局自分は死んじゃうなんて可哀そうな人生でした。2度も死ぬ苦しみを味わうなんて・・・。 マーティン・シーンが登場してからはSFというより単なるサスペンスに思え、話の流れを結び付けるため強引に手を握る演出に感じちゃって段々つまらなくなった。スリルや盛り上がりが半端な印象。
勧められアマゾンプライムビデオで鑑賞。 クローネンバーグ作品を見るのはフライ、ビデオドローム、スキャナーズに続いて4作目。 一見すると地味な印象ながら、一本の映画として無駄なく纏まっていて面白かった。 まず何と言っても目に留まるのは、そのオープニングのクールさだ。 印象的なタイトルロゴの表示。 若きクリストファー・ウォーケンの登場。 今後の展望を予感させる恋人とのデート。 彼の人生を大きく変える事故の発生。 昏睡状態からの目覚め。 …とここまでを僅か10分で描き切る。 怒涛の展開にあっという間に惹きつけられた。 クローネンバーグ映画というとバイオレンス描写が衝撃だが、本作はそういった表層的要素を超えた深い魅力に溢れていた。 人間ドラマ、SFとして実に硬派な内容であり。原作がスティーブン・キングというのも頷ける。しかしこれをビデオドロームと同時並行で作ってたというのだから驚きだ。 主人公を取り巻く環境の変化。 彼自身の精神の変化。 これらがストーリーの中核となるわけだが、これは"肉体の変容"を描いてきたクローネンバーグだからこそ丁寧な描写に成功したのだと思う。 彼にとって肉体の変容も精神の変容も同一のテーマなのかもしれない。 主人公役はクリストファー・ウォーケン。 彼の若く悲しげな佇まい、どこか不健康そうな中にも見える信念。物言わぬ彼の存在感が、本作の切ないストーリーをより印象的なものにしているのは確かだろう。 本作が残酷なのは、未来に起こる惨劇を見通す事が出来ながらも、それを阻止するには自分自身が行動を起こすしかない点にある。 そしてその行動にはリスクが常に付き纏う。 もし自分にそんな能力が備わっていたら…そんな事を想像せずにはいられない。