天空の城ラピュタのレビュー・感想・評価
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ラピュタはあの雲の向こうにある気がしたなあ
また見たい。私も飛行石で飛びたい!と思った少女は多いはず。私は思わなかった。犬みたいな巨人兵の忠実さがイイネ!あの地平線〜って曲もまた良いのね。父さんがくれた熱い思い、母さんがくれたあの眼差し。13.8.22
名言が炸裂
(自分のイメージにある)ジブリ感が強過ぎる作品が少し苦手で、ラピュタはそういう真面目で綺麗で繊細なお話なのかと勝手に思っていた。
意外とコメディ調でにぎやかで、キャラクターがみんな生き生きとしていてとても楽しかった。
40秒で支度しな、人がゴミのようだ、バルス…
映画を見たことがなくても絶対に聞いたことのある名言が不意に出てくる。このシーンだったのかとそれだけでテンションが上がる。
名言ではないかもしれないけど、海賊王になる男の声で「僕は海賊にはならないよ」と言わせているのもかなり面白かった。
また、パズーとシータが2人で話したいと希望したら笑顔で3分待ってやる!と言う悪役に笑ってしまった。有名なセリフの力もあり、ムスカが何だか愛されキャラに見えて魅力的だった。
最後は落ちて死んでしまったのだろうか。ラピュタ王家が地上に降りた後2つに分かれたと言っていたけど、その原因は何だったのか。そういう部分はあまり詳しく触れられておらず、気になった。
ラーマヤーナで悪魔からさらわれる姫様が、シータ姫
始まりは『銀河鉄道の夜』のあの街。
バルス!
『人がゴミのようだ』
そう思うゴミに対して、この武器が威力が大き過ぎて無駄だと理解出来れば、今の『核兵器使用の不安』が消える。
しかし、このアニメの悪役位今の独裁者が、狂人である可能性はある。しかし、それを使えば『バルス』なのである。また、ザポリージャ原発へ迫撃するだけで、ロシアは一瞬ても、ウクライナに勝てるとは思う。しかし、同時に両国(人間社会)にとって『バルス』なのである。だから、戦争で帝国を維持するためには、全てを無くしてしまう危険な『原子力』は使うべきでないし、廃止すべきなのだ。言うまでもなく、兵器だけではなく。
明日「ベンメリア遺跡」へ行く予定。ペンメリア遺跡はラピュタに似ていると言われるが、全く根拠が無い。しかし「ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね!」とムスカが言っている。その上、ラーマヤーナで悪魔からさらわれる姫様が、シータ姫であり、ゴリアテのペリシテ人巨人兵もインドのヒンズー教由来かもしれない。だから、自分の目でもう一度確かめたいと思い、再度鑑賞す。
4月17日 カンボジアシェムリアップ アンコールワットにて。19時15分鑑賞開始。
まんが映画の大傑作! さあ冒険だ!!
空に浮かぶ城「ラピュタ」発見を夢見る少年パズーの前に、不思議な少女シータが空から降ってくる。
2人の出会いにより始まる、息つく暇もない冒険を描いたSFファンタジー。
監督/原作/脚本は『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』の、世界最高のアニメ職人、宮崎駿。
プロデューサーには、『パンダコパンダ』シリーズや『じゃりン子チエ』の、アニメ界一の賢人、高畑勲。
スタジオジブリ記念すべき第1作。
この映画の素晴らしさについてなんて、今更何おか言わんやである。
日本人のDNAレベルにまで染み込んだ、冒険活劇の最高傑作!
映画の冒頭から最後まで、ハラハラするアクションシーンの連続。
シリアスな展開が続きすぎないように、合間合間にはギャグシーンが挿入されるが、これが効果的。
緊張ばっかりだと観客も疲れるが、ついつい笑ってしまうシーンを挟むことで緊張がほぐれてリラックスできるし、映画の内容にも緩急がつく。
こういうのは、子供の観客を退屈させない為に考えられたワザなのだろう。
常に子供の目線で作品を作り続けてきた宮崎駿だからこそ、辿り着いたテクニックという感じがする。
親方とシャルルの喧嘩シーン大好き❤
キャラクターの魅力も爆発している。
主人公のパズーとシータは『未来少年コナン』のコナンとラナの焼き直しであるともいえるのだが、『コナン』よりもキャラの深みが増している。
パズーは全少年が憧れる少年、シータは全少年が憧れる少女という、まさに少年の夢が理想化されたキャラクターなのだが、それを全く嫌味なく描いているところに宮崎駿の技を感じる。
どう見ても50歳には見えない女海賊ドーラ。
彼女もこの作品には欠かせない名脇役。『コナン』のダイスとモンスリーを足して2で割るとドーラになる。
後々モロや湯婆婆&銭婆、荒地の魔女などにつながるキャラクター。みんな最初は敵キャラのように登場させておいて、後々良いオカンみたいになる。
彼女が登場すると物語に爆発力が増すし、ギャグにも勢いがつく。
実はラピュタのギャグシーンはすべてドーラ一家が担ってるんですよね。アクションにも使えるしギャグにも使えるという作者にとって凄く都合の良いキャラだなぁ。
そして何より最高なのはムスカ大佐!
レプカ、カリオストロと続くいやらしいインテリ悪役。
登場して3分で、ヒロインの少女に頭を割られて気絶してしまうという、映画史に残るクソ雑魚ラスボス。
「はやりの服は嫌いですか?」
「君も男なら、聞き分けたまえ!」
「私はムスカ大佐だ。ロボットにより通信回路が破壊された。緊急事態につき、今から私が臨時に指揮を取る。」
「バカどもにはちょうどいい目眩しだ。」
「人がゴミのようだ!!」
「目がっ!目がぁ…。」
など、口を開けば名言しか喋らない男。
凄く有能でクールなのに、所々アタフタしているところが可愛い。
ラピュタ以降、彼のような純粋な悪役は出てこなくなった気がする。そういう意味でも、宮崎駿史上最高にして最後の悪役という感じがするキャラ。
プロットは宮崎駿の過去作『カリオストロの城』から流用しており、真新しさはない。
しかし、『カリオストロ』ではただただ守られる存在だったお姫様が、本作では主人公と共に困難に立ち向かうキャラクターへと変化しているのは面白い。
飛行石は明らかに原子力のメタファー。
ラピュタ文明が滅んだのは疫病が原因だという設定があるらしいが、これはおそらく被ばくをイメージしているものと思われる。
シータの両親が早くに亡くなったのも、おそらくは飛行石の放つ放射能のようなものにあてられてのことなのだろう。
強すぎる力(核)はいつか文明を滅ぼすというストレートなメッセージは強力だが、うまく物語の裏側に隠しているので全く説教臭さを感じない所も素晴らしい。
「チェルノブイリ原発事故」が起こったのが『ラピュタ』封切りのわずか4ヶ月前であったことから、宮崎駿の先見性を感じずにはいられない。
血湧き肉躍る最高の冒険活劇!
おそらく世界で最もワクワクする映画の一つであることは間違いない。
なら何故満点じゃないかというと、個人的に終盤があまり好きじゃないから。
というのも、序盤のスラッグ渓谷でのわちゃわちゃ感。中盤のシータ奪還。そして「龍の巣」への突入シーンと比べると、ラピュタ到着後の展開にイマイチ盛り上がりが欠けているように感じてしまう。
上手くまとめてはいるのだが、なんとなくしりすぼみ感を感じてしまう。
あと、ラストの「バルス」。
これって要するに主人公とヒロインが悪役と共に心中しようとしたって事ですよね。
主人公とヒロインが命を捨てなければいけないほどのピンチに、あのシーンが見えないというのは問題だと思う。
まぁ個人的に、どの作品にしろあまり心中という展開が好きじゃない、というのが大きな理由なのですが…
子供の頃、何故か『ラピュタ』よりも『カリオストロ』や『紅の豚』、『もののけ姫』が好きだったのは、クライマックスが作品で一番の盛り上がりポイントだったから、ということに今回気づいた。
色々と書いたが、エンタメ的な面白さは完璧。万人にオススメ出来る最高のまんが映画。
ひと切れのパン、ナイフ、ランプを鞄に詰め込んで、さあ冒険に出かけよう!!
目玉焼きを焼いてる所の出来前がすごい 殴り合いのシーンではなぜか仲...
目玉焼きを焼いてる所の出来前がすごい
殴り合いのシーンではなぜか仲よさそうに殴り合って面白かった。
海賊は悪い奴らのイメージだがこの作品での海賊は案外いい奴らばかり
浪漫と冒険…色褪せぬ最高の活劇!
スタジオジブリ第1回作品。
"金曜ロードSHOW!" で久しぶりの鑑賞。
パズーとシータのボーイ・ミーツ・ガール。ラピュタを巡る空中海賊とムスカたちの攻防戦。ラピュタに秘められた壮大な謎。そして圧巻と感動のクライマックス(バルス!)。…
何度観てもハラハラ・ドキドキしてしまう。
どれもこれも名場面。無条件に胸が熱くなってしまう。匂い立つ浪漫と心躍る活劇が展開され、血湧き肉踊るとはまさにこのことを言うのだなと改めて感じた。色褪せぬ名作である。
[以降の鑑賞記録]
2022/08/12:金曜ロードショー
2024/08/30:金曜ロードショー
※修正(2024/08/30)
さあ、出かけよう。一切れのパン、ナイフ、ランプ、鞄に詰め込んで
映画「天空の城ラピュタ」(宮崎駿監督)から。
普段、あまりアニメ映画は観ないのだが、
今年(2017)の合唱練習曲が、この映画の主題曲と知って、
「えっ、今頃?、まだ観てないの?」と言われながら、
名作と言われているアニメ作品を観終えた。
「ガリヴァー旅行記」(ジョナサン・スウィフト著)に登場する、
「天空の島、ラピュタ」を題材にしたとあって、
冒険、ワクワク感が溢れた作品だった。
(飛行)石、木の根、空、雲など、自然の素材が大事に描かれ、
実写では得られない、アニメの魅力を満喫できた。
気になる一言に選んだのは、いつでもストーリーが思い浮かぶ、
作品全体を包み込む主題歌「君をのせて」の一節。
「さあ、出かけよう。
一切れのパン、ナイフ、ランプ、鞄に詰め込んで」
冒険は、あまり多くのものを持たず、とにかくすぐ行動すること。
そして「父さんが残した熱い想い、母さんがくれたあのまなざし」を
心の支えとして、一歩踏み出すことの大切さを教えてもらった。
キャッチコピーや主題歌の持つ力を、これからも楽しみたい。
P.S.(敢えて会話を選ぶとすれば)
「おばさん、僕を仲間に入れてくれないか?シータを助けたいんだ」
「甘ったれんじゃないよ、そういうことは、自分の力でやるもんだ」
アカデミー賞ものの魅力溢れる登場人物たち
総合90点 ( ストーリー:90点|キャスト:100点|演出:95点|ビジュアル:85点|音楽:90点 )
宮崎監督の全盛期の傑作のひとつ。重い社会的な主題があった「風の谷のナウシカ」と比較して、もっと娯楽方向に向けた少年少女の命懸けの大冒険物語。
数々の飛行船や見慣れない乗り物が登場して空を飛ぶ描写は、これぞ空にあこがれる宮崎監督の本領の発揮場所。時に軽快に、時に危険の中を死と隣り合わせに大空を縦横無尽に駆け回る。鉱山の親方と海賊の兄貴の喧嘩や全くへこたれない海賊で女傑のドーラの存在など、全体に軽快で喜劇調で描かれるのはとても楽しく、それでいて海賊と軍隊に追われ地底から雲の上まで激しく場面が移り変わる展開の早さはとても興奮するし、その合間合間にある美しい場面には魅了される。悲劇的浄化の後の結末も爽やか。これほどの作品が公開当時は興行収入が全く振るわなかったのだから不思議なものだ。
この作品の大きな長所は個性的且つ魅力的な登場人物の面々。主人公のパズーとシータの純粋な魅力は言うに及ばずだが、知勇兼備で頭の回転の速い海賊ドーラの凄まじい行動力と豪快さと指導力には終始圧倒され続ける。これでは髭ずらになって筋肉もりもりの息子たちがいつまでも「ママ~」と情けない声を出すわけだ。。
そしてもう一人おおいに気に入ったのが悪役ムスカ大佐。この手の話は良い悪役がいないと物語が締まらない。頭が切れてその頭脳を自分の野望のためだけに使い、正体を隠して秘かに大きな計画を進めていく。自分の目的のためには人の命など何の価値もないと言わんばかりの冷酷で尊大な姿がまさに帝国の王族であり、かつてのラピュタの帝国としての姿を象徴している。悪役だがこれまた大きな存在感があったし、こういうやつってたとえ悪くても悪人としての魅力がある。
アニメとはいえども、個人的にはドーラとムスカは間違いなくアカデミー助演女優・男優賞。二人を演じた声優も素晴らしかった。ほんの少ししか登場しない鉱山で働く親方夫妻やタイガーモス号の機関士ですら存在感を見せつけるし、人物ではないがロボットは悲しい姿もありラピュタの儚い運命を見守り大きな役割を果たしている。
そして久石譲の音楽がナウシカに引き続いてまた素晴らしくて、物語のあらゆる雰囲気を盛り上げてくれていた。
バルス!
シータとパズーの二人が可愛い。
敵キャラも個性的で憎めない。
ドーラ一家に入れてもらってワイワイしてるシーン
塔の上までシータを助けにいくシーンが好きです。
再放送の度に観てしまう作品です。
改めて観ると
ジブリ・ディズニーを今まで観たものも観てないもの(特にジブリはハウル以降ご無沙汰)も改めて全部観てみようと思い、視聴。
ラピュタをしっかりと観たのは小中学生の頃以来で大人になってからは初めてでした。
私は昔からどちかかというとディズニー派で、子供の頃はジブリといえば魔女の宅急便とトトロをヘビロテしていた感じなので世間の熱ほどジブリワールドにハマってはいなかったのですが、
今回改めて観てみてその引き込まれ方に自分でもびっくりしてしまいました。何度鳥肌がたったことか。久石さんの音楽がまた本当に涙腺にくる。
自分が生まれる前にこんな素晴らしいものが制作されてたんと思うと怖くなるくらい素晴らしくて。
どんな作品を観ていても「映画を観ている」という客観的な感覚はあるのですが、本作は上手く言えないけれど、その感じはもちろんあるものの凄く曖昧というか、時間の経過を忘れてしまっていました。不思議な体験です。
こんな話が頭の中にある宮崎駿さんには本当に恐れ入ります。そして“空想”をこんなに鮮やかな形にして世界に発信できるなんて。
もうなんかいちいちイイんです。
例えば空から落ちてきたシータに体重が戻る(?)瞬間だとか、風の感じだとか、飛行石の光り方消え方、太陽の当たり方だとかそういう細かいこだわりがすごくいい。西暦何年のどことか言わないのがまたいい。
ジブリが愛される理由の一つにその世界観がありますが、
どうやったら思い付くんだろうっていう設定やデザイン(もう本当にアート!)でありながら、
でもひょっとしたら広い世界にこんな町や人や伝説がひっそりとあるんじゃないかと思わせられる(少なくとも私はw)のが凄い所だと改めて思いました。
ジブリ作品を映画館で観たことがないのですが宮崎駿監督の次回作はあの映像美を是非スクリーンで楽しみたいです。
でも欲を言うなら自然の美しさがみたいw
ラピュタは子供の頃から印象的な作品でしたがもっと好きになりました。あの頃感じたわくわくもまた感じさせてくれたし、“良さ”にも気付かされました。一生楽しめるって凄いことですよね。
無駄のない魅力的なストーリーの上の魅力的な登場人物たち。声優さんたちの、さりげないところまで気を配ってる演技がまたいい。
パズーとシータの真っ直ぐさやラブラブっぷりwも、
名言の多いムスカの徹底した悪役っぷりも、
心を感じずにはいられないロボットたち(デザインの怖さと不気味さと温もりのバランスが絶妙すぎてもう)も、
親方家族やポムじいさんの名脇役っぷりも、本当に本当に素晴らしい。
そしてこの作品に他の作品との差別化や、彩りと深みを与えてくれてるのはドーラ一家だと思います。
彼らのコメディパートの入れ方が絶妙なので単なる優等生作品にはならないのだと思います。
だてに女を50年やってない女船長のドーラに、彼女をママと呼ぶ個性たっぷりの息子たちやクルーたち。
たくさん笑わせてもらって最後では彼らに泣かされてしまいました。
日本人なら観たことがない人の方が少ないとは思いますが、本当に素敵なお話です。
とりあえず明日はパンに目玉焼きで決まりですw
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