劇場公開日 1986年8月2日

「もう幾度と無く鑑賞し、見飽きているはずなのに観てしまう。名作の証。」天空の城ラピュタ アルさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0もう幾度と無く鑑賞し、見飽きているはずなのに観てしまう。名作の証。

2022年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

パズーが視線を逸らさずシータの目を見て話を聞くシーン。シータが髪をかき上げるシーン、目玉焼きをゆっくり"はむはむ"と食べるシーン。ムスカの人と話すゆったりとした間(ま)。

無くても物語自体には支障は無く、むしろ入れる事で尺を使ってしまっていたり。何て事の無い一瞬の仕草、数秒を大事に切り取って入れる事でキャラクターの深みに繋げる。

時間を作れる1クールのアニメではなく、2時間弱という尺の映画。鑑賞者は無意識に、この一瞬に感情移入してしまう。キャラクターに思い入れてしまう。

パズーの無謀に見えても、真っ直ぐな男の子らしさに惹かれてしまう。シータの女の子らしさの奥に見える、凛とした強さに魅かれてしまう。ジェンダー問題が叫ばれて久しいが、やはりこういうストレートな設定は分かりやすい。あ、ドーラは既にジェンダー問題を提起していたかも(笑)

もしかしたら『40秒で支度しな!』を、『バルス !』を、『人がゴミの様だ!』を、『もしもしもしもし』というセリフを聞く為だけに見始めているかも知れない。

それでも気が付くと、知ってる内容なのにワクワクして観ている自分が居る。でも映画はそれで良いと思う。満点。

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アル