THX-1138のレビュー・感想・評価
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ルームメイト
至って単純な物語でありながら不親切に進む演出描写に複雑さや知的な雰囲気、ルーカスの美的センスが炸裂する不穏で難解な世界観、こんな感じで"スター・ウォーズ"を撮っていたらウケなかった筈!?
今、最新作として公開されていたらアートなSFとして話題にもなっていたような気もする、女性のヌードや絡みのシーンに真っ暗闇が真っ白闇な斬新さ、所々で垣間見れる"スター・ウォーズ"っぽい場面、ジョージ・ルーカスのイメージを覆えし見直してしまう初期衝動。
若い男女が同じ部屋で暮らしたら我慢できるモンも我慢できない、性欲は果てしない若い男女であれば尚更。
What's wrong? あ、右脳映画だ。
お、映画.comで珍しくレビュー1番目!
「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスの長編デビュー作として、きっとジョージ・ルーカスをwikipedia先生で検索したことがある人なら聞いた事がある「THX -1138」です。見事に「考えるな、感じろ」タイプの作品でした。エンターテイメント性は開花しておりません。独特過ぎて俗物のワタクシはついて行けませんでした。
なんだかんだで50年程前にこれだけ未来を描いているのはスゴいですね。例えば話しかけると答えるキリストっぽい懺悔室の壁は今で言うとAIスピーカーですし(今のAIスピーカーの方が賢そう)、至るところに監視カメラがあるのは今では一般的です。3Dのホログラム映像や遠隔医療は5Gが一般的になったら実現されるはずなので、もうそろそろ可能かな?時代がやっと追い付いてきた感じですね。
真っ白な空間であったり、最後のカーチェイス等々美術面では才能を感じます。だかしかし、妙に哲学的な話が挿入されたりするので、率直に言って訳がわからないです。ディストピアな未来の描写はとても上手いのですが、観てて眠くなるのも事実。ただ本作がなければスターウォーズも生まれなかったでしょうし、ジョージ・ルーカスの歴史を知る上でマニアの方は観てて損はないのかもしれません。
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