「同級生」追憶(1973) SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
同級生
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大学で初めて恋心を抱いた日のこと、卒業パーティーで踊ったこと、社会人になって再会したこと、自分からアプローチしてつきあい始めたこと、相手の好みに必死に合わせて結婚にこぎつけたこと、それでも社会運動への情熱が再燃してしまったこと、子供を身籠るも相手の不実に直面し別れる決意をしたこと。
有名なテーマ曲に彩られ、過ぎ去ってみれば、全てが懐かしく愛おしい。何年も経た今、街で見つけて手を振れば相手もすぐに気づいてくれ、ハグをすれば愛情が甦る。
いわゆる「映画みたい!」という映画。
年を重ねて鑑賞して初めて、味わいが出るというか。
また、闘うヒロインの、ユダヤ系移民で貧乏な家庭の出身であることへのコンプレックスが印象的。WASP層と移民組。社会を変えられると信じる者と信じることをはなから諦めている者。この頃からアメリカ社会は分断してたといえばしてたのかも。
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