チャンスのレビュー・感想・評価
全4件を表示
思っていた内容と違った…
コメディかと思ってみていたら中身はホラーっぽい。
庭師のチャンスが周りの勘違いによってあれよあれよと国のトップまでなるのかなと思われるラスト。思い込みってほんま恐ろしいし、あれだけ周りの人に支持されていたらチャンスに対するマイナス意見も抹殺されそうやよね。
最後の池のシーン、あれはもしかしてチャンスは人間やなくて神みたいな存在なんかな?普通あそこまで歩いてたら水に沈むもんね。妻も、夫が病気で長くないとはいえなぜチャンスに惹かれるのかよくわからず。
エンドロールがまさかのNGシーンで終わるという最後まで不思議な映画でした🎬
シリアスか、コメディか
最初は重厚なストーリーかと思いきや、蓋を開けてみれば漫画ラッキーマンのようなストーリーであった。
ただし演技は本気で、そのシリアスさとストーリーのコミカルさが相まり非常にシュールな内容となっている。
恐らく予告だけ見て重厚な映画を期待して裏切られた人も多いかと思うが、私はこれはこれでコメディ映画として楽しかった。
ピーター・セーラーズ主演のチャンス、ミスタービーンを思わせる役柄に...
ピーター・セーラーズ主演のチャンス、ミスタービーンを思わせる役柄に心が痛くなるかなと思ったけどそうでもなかった。博士の異常な愛情で1人で3役演じていたのにこの映画ではほぼ”庭””テレビ””お腹すいた”の全肯定マン、だけど周りが勝手に解釈しこちらの心配もよそに良い方へ向かって行き、ラストの水の上を歩くシーンは神的な何かかと思った。欲のまみれた情勢に意見するように見えるチャンシーはテレビが好きだと記者たちに切りつけるが、深い意味はなく単純にテレビが好きなだけだし子ども向け番組しか見ない。そんなチャンシーが何万人もの視聴者の心を動かしてしまう。流石にそんなにうまくいくか??と言うところもあるが、それはコメディーだから目を瞑ろう。最近の何でもかんでもセクシーに比喩で例え、はっきりしない政治も考えものだなと考えさせられた。笑
タイトルは主題の逆説
午前十時の映画祭にて、初見。
'79のアメリカ映画。シャーリー・マクレーンは当時44歳。いやー、大女優の年齢を追い越しちゃったよ、ってのが最初の感慨としてある訳で。「年下」のシャーリー・マクレーン、めちゃくちゃ可愛い。ちょっとシワあるけど全く気にならないです。
映画の方は、「庭の事しか判らない」男の言葉を、奇妙に拡大解釈した周囲の勘違いから、男が大統領のフィクサー的存在になってしまう物語。当時の政界に対する皮肉と風刺、と言う要素もあるにはあるが、純粋にコメディとして見るべきで、声を上げて笑ってしまう場面がいくつかあった。なんせ主演はピーター・セラーズだし。
最後の場面、チャンスは水没することなく池の水面上を歩きます。これが、現在の状況を象徴するものなのか、未来の事までを含めた示唆なのかは不明ですが、まぁ、あまり問題では無いと思われ。何がどちらにどう転ぼうが、チャンスにとっては大した話では無いと考えられるからです。テレビがあって、食べられれば幸福なんだから。
周囲のほぼ全員が理解しているチャンシーなど、何処にも存在しない。これが主題だと思う。being there の逆。世の中のあれやこれやは勘違いと幻想かも知れないけれど世界は回り続ける、って言う映画。
読み書きができないチャンスの脳は、テレビに依存しています。放送されるテレビ番組は、当時の世相を伝えてくれるものなんだと思いますが、「セサミストリート」、条件付き確率の議論を巻き起こした「モンティ・ホール」、「ゲーターレードのCM」くらいは判った。Deotatoの「ツァラトゥストラはかく語りき」の乗って家を出、ワシントンのダウンタウンに繰り出すシーンも印象的。この曲を聴くと、「あーーー、'70年代だぁ!」って思う。
全4件を表示