「女の敵は?」ボルベール 帰郷 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
女の敵は?
前評判を入れずに鑑賞。
いつもの変態がナリを潜めて、悲惨だし逆境極まりない女たちが、むしろ力強く輝く、女たちの人生賛歌。
賛歌と言うにはあまりにも、な過去を抱える者たちだが、それを常に抱きつつも人生をすてはしない。
極端な女性礼賛とも見えなくもない。
しかしそこまでに昇華してみせる手腕はやはり素晴らしい。
女の敵は女だなんて、女同士が仲良くしてると都合の悪い輩が植えつけてきた
嫌なイメージじゃないのか?
タイトルから、捨て去った故郷を
想うこととすぐに連想するが
いいことも悪いことも、全てを
収束する存在=母=故郷とも
言えるだろう。
この映画をみて少なくとも帰省したくはならない。
でもどんな人生でもいいんだなと受け止めて貰えるように感じる。
この映画が概念としての母親であるかのよう。
実際に描かれるのはそんな母親とは異なるものなのに。
不思議な魅力に溢れている。
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