アヒルと鴨のコインロッカーのレビュー・感想・評価
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最初見た時は、意味わかってなかったんだなー。 2回目1人で見て、こ...
最初見た時は、意味わかってなかったんだなー。
2回目1人で見て、こういう話だったのかって、飲み込めた。おもしろかった。
さらにもう一回見直した。ほんとだ。ひとつもウソついてない。よくできてるなー
神様を閉じ込めるって、優しい
丁度良いタイミングでのどんでん返し!
映像作品のやり方として、嘘の話をあそこまで映像で流してしまうのはルール違反なんでしょうが、(白黒で違いをつけてますが)心地よい騙され方をしました。
どんでん返しがある作品というのは多いですが、2時間ある内のラスト15分とかでやられるのは個人的にはキツイんですよね。それまでのモヤモヤを一発で取り返しきれてなくて。
この作品は丁度半分の1時間くらいでどんでん返しがあり、かつそのあとのタネ明かしもストーリーとしてとても面白いです。
不思議な後味
レビュー評価が高かったこと、
人から進められたことでやっと鑑賞した映画。
レンタル三回目でやっと観ました。それまでは借りたのに観ずに返却。。汗
見終わった感想は切ない。でも少しほんわか、、なんだか不思議な感じでした。
ブータン人のドルジや、河崎のキャラクター、動物虐待の事件など自分の身近には起こりえない設定や展開でしたがうまく物語に入り込めたのは、ザ・普通の学生を演じてくれた濱田岳さんのお陰だと思います。
なんかさえないキャラクターで、はっきり嫌とは言えないけど周りに気を使ったり、バス停で遭遇した外国人が気になるけど何もできない感じは凄く親近感が湧きました。
あと、引越し初日に神様の歌を口ずさんでいた主人公に出会えた時のドルジの表情にはぐっときました。
ただ、すこし最初が退屈で、本屋襲撃の時間帯の違いなどで、なんとなく展開が読めてしまったこと、琴美がいくら動物が好きで正義感があっても、動物虐待の犯人たちに対する対応は型破りな感じがして琴美に感情移入ができず残念な感じがしました。
最後、ドルジはどうなったんだろう、、
濱田岳の父親は病気はどうなんだろう、
気になるところです。
動物虐待や外国人への偏見など考えさせられることもありました。
今自分の生まれ育った場所ではないところで生活をしていて、
人には優しく接したいと思いました。
気に入ったけども不満も残る
大学の為に1人暮らしを始めた椎名は、ちょっと変わった隣人、河崎と友達になる。さらに隣の住人はドルジというブータン人と聞き、だんだんと河崎とドルジ、元・彼女との過去の出来事が紐解かれていく…。
映画を観た後に、伊坂幸太郎が原作と知ってなるほどなぁーと思った。おそらく本の方がうまく書かれているのだろう。映画としてもよく出来ているが、ちょっとミステリーとしては弱い気がする。むしろ大学生の狭いアパートの感じやシンプルな人間関係、そして切なさの方が前面に出ている気がする。人物の説明や出来事の描写など、語る人によってイメージが変わるというのは、小説らしいと思えばそうだ。ボブ・ディランの曲が作品を寂しげに優しく包む。ゆっくりしたテンポがよい。
主人公椎名のキャラクターがとてもいいと思った。濱田岳がとてもいい味を出している。そして、河崎が妙に変な喋り方をするなぁと思っていたら、それもちゃんとミステリーの鍵になっていたのが面白かった。
いくつか不満があるとすれば、外国人ドルジが日本人と同じように喋ることができるのに、字を「全く」読めないというのはおかしい。それは有り得ない。そもそもドルジは大学の為に日本に来たのではないか?ならば絶対に字が読めるはずだ。
海外に何十年住んでいても、アクセントはそう簡単に取れないものなのだ。(アメリカ在住20年の私が言うのだ。)話の重要な部分で無理があるというのが、この作品に歯痒さを感じる要因だ。
難しかった。。
見ていくうちに最初もやもやしたものがすっきりしていったけど、2回目見てやっと全部筋が通ったって感じだった!
動物虐待のリーダーが
本屋の息子ってのがわからなかった
ドルジは3人の物語に途中から
入ってきた椎名に嘘を語る。
でも椎名に本屋についてきてもらって
復讐する。椎名に気付かれずに
復讐はダメだけれど、
ブータンらしさがどこかに
反映されてる、決して殺さない
でも暴力は振るった。
どこかで来世の自分に
見返りがきてもいいと踏ん切りを
付けたのかなって思ったけど
そこらへんはよくわからない
椎名に嘘をついた理由も
納得はいく。瑛太日本語
うますぎたけど笑
外国人を差別してるわけじゃ無い。
でもやっぱ外国語めんどくせーな
みたいな、映画でいう警官の
態度とかが外国人に伝わってるん
だろぉなぁ。。。
困ってる人がいたら
助けてあげようって思えた!
不思議な気持ちになる映画
だったけれど、切ないけれど
学ぶことは多い良い映画でした!
外国人に優しくなれる。
泣ける。
松田龍平が死んで瑛太がまた孤独になってしまうシーン、涙がツーと流れました。
伏線回収がうまく本でも読んでみたいと思いました!
鑑賞してしばらくは思わずボブディランを口ずさんでしまいます(^^)
ボブディラン
小説をみておもしろい!とおもって、映画を見て今回で2度目。小説に忠実だったのでその分驚きも少なかったですが、うまく再現されていて驚きました。
そして、なんといってもボブディランの風に吹かれてが印象的で、川崎との出会いのシーンがなんだか素敵なんですよね。濱田岳のふつうっぽさと、瑛太の不敵な雰囲気がすごくすきです。
この映画を見てると、穏やかの中の狂気さほど恐ろしくて、何度見ても切なく感じます。
映画は映画でいいよ。
「一緒に本屋を襲わないか?」
伊坂さんの、同名小説を映画化したもの。
伊坂さんの小説はやっぱり題名からして魅かれますね~。
重力ピエロに続くいい映画化作品でした!!
まずは原作から。これまた原作が名作です。
おしゃれで可愛くて、とてつもなくせつない物語。
悲しいとか絶望とか悲惨ではなくて本当に「せつない」物語。
これ読んだらほかの物語に「せつない」っていう形容詞を使いたくなくなる。
この作品のおミソは広辞苑とディランと神様。
そしてドルジと川崎と琴美の物語。その物語に途中から参加した主人公の椎名。
伊坂さん作品の中でもとくに印象的な言い回しの多い作品。
悪いことをして、それを神様に見られないようにするために琴美がボブディランのCDを棚に隠してしまうという一説があり。川崎はディランを神様だと言っていた。だからディランを隠すことで神様を閉じ込めてしまうのだ。
くぅ~!
おしゃれ!おしゃれ!いや絶対そんな会話をね、現実でしてる人なんておらんと思うんやけど、
いいねんそれで。
伊坂さんの作品は低空飛行小説だからそこがいい。
現実世界を書いてるけど現実じゃないファンタジーだから、そんなおしゃれな会話があこがれちゃって素敵。
原作の都合上、はたしてどうやって映画化するのかめちゃくちゃ謎だったんだけど、凄くうまく映像化されてました。女の子が大好きでモテモテのノリの軽い川崎役には松田龍平。
ブータンからの留学生、琴美の恋人、ドルジは瑛太。そしてペットをこよなく愛しペットショップで働く琴美は関めぐみ。主人公の椎名は濱田岳。
キャストはちょっと、松田龍平と関めぐみがうぅ~ん。。って感じでした。松田龍平は大好きなんだけどちょっと川崎ではないかな。。もうちょっとストレートにただの男前で良かった気がする。
で、琴美役の関めぐみさん。琴美は気が強くてちゃきちゃきしてるんだけどもだからこそもうちょっと小さくて見た目の女の子らしいかわいらしい感じの子でないと、ただの気が強い人みたいになってしまうから、個人的には関めぐみさんでは無かったかなって感じでした。
濱田岳くん、いいですね。椎名は主人公なんだけど、本を読みこんでも読み終わってもあんまり印象に残らないっていうかなんのイメージもつかない感じ。
伊坂さんの小説は結構脇役にバババーンと濃い人が多くて主人公はものすごくニュートラルな人が多い。
だから主人公のキャスティングがだれでも違くなってしまう気もするけど濱田君すごい良かった。
小さくてふわふわしてて、川崎(瑛太)がわけのわからないことを言い出した時の表情がいい。「ぇぇぇ」って声にでてないけど顔が言ってる。いいですな~。
あとはやっぱ瑛太!よかった~。
顔がアジアンテイスト?やからブータンからの留学生にもちゃんと見えるし、男前の川崎にも見える。芸達者でした!
最終的に、琴美を死に追いやったやつを懲らしめる?ことでドルジの復讐は完結する。
だけどすごく、さみしくて切ない。川崎も琴美も失ってしまったドルジ。復讐を成功させたドルジ。
でもすごくさみしかった。
ドルジはちょくちょく、川崎や琴美が言っていた言葉を呪文のように繰り返す。それがせつない。
彼の世界は二人で満ち溢れていた。
ドルジの復讐は決して許されることではないのかもしれない。それでもまっすぐで純粋な復讐だった。
その純粋さがせつなくて苦しい。
ブータンの人の思想とかそれぞれの思い。じつは結構深いことが描かれている作品です。
2時間半でうまくまとまってたし、ディランの風に吹かれてがよかった~、
映像もきれい。
ふわっとしたせつなさが最後胸を襲う作品。
原作を読んだ人ほど楽しいかもしれません。
今回は印象的なシーンというよりは印象的なセリフが非常に多いので、
ひとつひとつのセリフを感じ入りながら見ていただければとおもいます。
あしもとをしっかり見て。
気づいたら足跡はひとりぶんになってしまった。
それでもひとりで生きて行かなくちゃ。
風に吹かれて。
て感じ。
開始そうそう違和感
友達にすすめられたので観ましたが、正直期待はずれでした。
ネタバレは読んでいなかったのですが、映画を観る直前に、雑誌でマンガ家がアヒルと鴨のコインロッカーのワンシーンをイラストで描いたものを見てどういうことなんだろうとひっかかっていました(椎名が河崎と呼んだ男を琴美がドルジと呼びかけるシーン)※原作にはないシーンらしいです
映画を観はじめてからもドルジはひきこもりというわりには、椎名が外でドルジを見かけるシーンがあったので、私の違和感は最高潮に達し、こいつはドルジじゃないなと開始15分位でわかってしまいました。
雑誌のイラストさえ見ていなければもっと楽しめたのかもしれませんが、ひきこもりのはずのドルジを椎名が外で見かけるシーンがある時点でやっぱり違和感を感じます。
瑛太の演技が上手いという評価も、髪型や服装、しゃべり方を変えれば俳優さんならあれぐらいの演技はできると思います。
話の内容もそれがなんなんだろうと思ってしまいました。結局何が言いたいのという感じです。なんか暇な人達だなぁ。自己満足だよ。
登場人物の誰にも共感も感情移入もできませんでした。
なんでこの映画が評価が高いのか私にはわかりませんでした。
思わず口ずさんでしまうよ
コレ観て岳くん好きになったよ。松田龍平はよく覚えてない。
動物虐待とか人種差別とかが根底にあるけど、濱田岳演じる主人公が やんわりと受け止めてくれてた。
後からつながる
こことここが、こう繋がるのかー!ってなる映画!瑛太が外国人だなんておもわなかったし、やっぱり日本語があまりしゃべれない
外国人とわかると少し距離。をおいてしゃべってしまう。わかる気がする。ほんとに。バス停にいた外国人とか、助けてあげたい気持ちはあるのに助けらんないんだよね
バックします。(ガッツ石松)
映画「アヒルと鴨のコインロッカー」(中村義洋監督)から。
原作は、もちろん、伊坂幸太郎さん。
素敵な台詞もいっぱいあったのに、最後に選んだのは
「バックします。(ガッツ石松)」
ブータン人留学生ドルジに、日本語を教える河島。
その1コマだったけど、インパクトが強過ぎた。
「バックします。」を何回も口にしていると、
たしかに「ガッツ石松」に聞こえてしまう。(笑)
教えている河島の方が笑い出してしまうほど、面白い。
この作品を観てから、街中でこのフレーズが聞こえるたびに、
1人で「ガッツ石松」と言い換えてしまっている自分がいて、
どうしようもなく可笑しい。
作品の中では、どうでもいいような台詞だけど、
このフレーズを耳にするだけで、作品を思い出すのだから、
それはそれで、成功なのかもしれないな。
主人公「椎名」の名前を、ブータン人が覚える時も、
「しいな、しいな、おかしいな」と口にする。
これまた、耳から離れない。困ったものだ。
題名の意味がようやくわかりました
前から、この「アヒルと鴨のコインロッカー」は
評価が高く、観たいと思っていたら
深夜番組というか早朝番組でやっていたので
見始めたら、最後まで観てしまいました。
そしてようやくわかったのです。
この奇妙な題名の理由が。
先日もフィリピンの女の子の両親を国外追放しまった、
そんな事件が有りましたが、
日本という国は、アジア人に冷たい、
そんな感じがします。
作品の方は
瑛太が日本人と思いきや、
心優しいブータン人を演じています。
このどんでん返しが新鮮で、
これこそ、黙っていれば
日本人だとしても
どこの国の人かわからないじゃないかという
監督からのメッセージに思えました。
昔持っていた日本人の優しさが、
文明という名の元に
失われていく危惧を感じさせてくれました。
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