「年を取れば、好みも変わるよ。それが人生の楽しみだ」象の背中 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
年を取れば、好みも変わるよ。それが人生の楽しみだ
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映画「象の背中」(井坂聡監督)から。
ある日突然がんと診断され余命半年の宣告を受けた主人公の
人間ドラマだから、何度か台詞にもあった
「死ぬまでは生きていたいんだ」を選ぼうと思ったが、
どうも、この映画にピッタリした台詞ではなかった。
今回選んだのは、会社の上司と一緒に
「そばがき」を食べながら話すシーンでの台詞。
「そばがき、初めてか?」「はい」
「まだ知らないことがあるってことは若い証拠だ。
年を取れば、好みも変わるよ。それが人生の楽しみだ」。
何でもかんでも、いつまでも若い頃と同じではつまらない。
それは、いろいろなジャンルで言えることだろう。
食べ物から、読書する本、聴く音楽、好きな異性のタイプまで(汗)、
少しずつでも成長しているんだから、好みも変わっていく。
それを良しとせず、いつまでも1つにこだわっていると、
人生は、思ったほど楽しめないぞ、そんなメッセージと解釈した。
上司は、彼の「余命半年」を知らずに呟いたが、
主人公にとっては、残された「人生の楽しみ方」を感じたはずだ。
PS.
しかし・・・男ってバカだよなぁ、と思うシーンも多々。
監督、現実はこんなに甘くないぞ、って何度も心の中で叫んでいた。
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